485 / 何処に。 ページ41
side A
【返信できないけどひとつだけ。
潤ちゃん、声が出ない。本人も原因はわかってない。
でもたぶん夢のせいだと思う、涙流れてた。】
スースーと聞こえる寝息の中、
ポケットから携帯を取りだし、4人のグループにそう送る。
30分だけ寝かせてあげてから起こすと
やはり出ない声に、ショックを受けてた。
朝ごはんだけ済ませて、ソファに肩を抱いて頭を撫でながら座る。
クイクイ、と引かれる手。
「ん？………ぎゅーする？」
何も言わず見つめられるから、
それを察して尋ねると
コク、と小さく頷く。
不安なんだろうな。
突然声が出ないなんて。
その不安を拭ってあげたいけれど
それをするには、夢の内容を聞かなきゃいけない。
「………ねぇ潤ちゃん、お話出来る？」
潤「……？」
「ゆーっくり深呼吸して、お話聞いてほしいの」
そんなお願いをちゃんと聞いて、深呼吸してから頷いてくれる。
この子に不安があるなら、取り除いてあげたい。
「あのね？声が出ない原因なんだけどね、」
潤「……っ、？」
「今日の夢だと思うの」
潤「………？？？」
「潤ちゃん今朝ね、涙流してた。
……思い出させたくないんだけどね、それが原因だと思うから。
………ねぇ、どんな内容か、思い出せるかな」
なるべく近い距離で、隙間なく抱きしめてそう尋ねる。
キョトンとしてた顔は、
みるみるうちに恐怖に変わる。
「ん、大丈夫。まぁ見える？ここ居るから」
見えなくなってしまう前に、そう声をかける。
必死に頷いて、痛いほどに抱きついて。
髪を梳くように優しく撫でながら、
瞳から逸らさずに彼が落ち着くのを待つ。
15分ほど経ったとき、ようやく
″ まぁ ″ と、口が動いた。
「ん、書けるかな」
潤「……、」
「うん、じゃあここに書いてみて？」
用意していたペンを持たせて、紙に書くように促すけれど
ペンを持つ手が震えて書けない。
「潤ちゃん？大丈夫、怖いことないよ。
ここには まぁ しか居ないから」
その言葉に深呼吸して、
ゆっくりゆっくり書き始めた内容に
言葉を失った。
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櫻宮 - いえいえ(^^)姫可愛いですね！(^^)私の毎日の癒やしです(^^) (2020年7月26日 9時) (
レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(^^)姫可愛いですね！(^^)私の毎日の癒やしです(^^) (2020年7月26日 9時) (レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年7月25日 16時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - あっそうだったんですね(^^;それは初耳。(笑)姫の沼から抜け出せないし姫可愛いし、もう何なの！？って悶絶しまくってる櫻宮です(笑)彼の中の嫌な一日が少しずつ減ってほしいなぁ。そう思います。本当に、、 (2020年7月25日 16時) (レス) id: 17eb94eea0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 実際にあったエピソードっていうのがまた可愛いですよね( 笑 )文字って怖いですよね、、 (2020年7月25日 0時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月9日 15時
