#44 和也 ページ9
あのあと、嵐の空気はいつもの雰囲気に戻っていった。
そしていま、マネージャーに さきに帰った潤くんが待ってる家に送ってもらってるところ。
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……覚悟した。
潤くんのことがバレる日。
きっと、怒られるだけじゃ済まない。
けど、もうそれでもいいんだ。
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────── 彼はもう、長くない。
.
同時に、このことも覚悟したから。
自分は、どうなったっていい。
怒られたって、……たとえ、手を出されたって。
ちゃんと話して、説明して。
……潤くんにだけは怒らないでくれ、って頼むのみだ。
それなら俺、土下座だってしても構わない。
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「ありがとう。明日は、オフだったよね？」
マネージャー「はい、そうですよ。」
「ん、わかった。お疲れ様。」
マネージャー「お疲れ様でした。」
明日がオフだということを再確認したところで、潤くんの明日のスケジュールを思い出す。
確か明日は、潤くんもオフだ。
そう考えてから、明日することを頭の片隅に置いて、閉まりそうなエレベーターに急いで乗った。
.
── ガチャ
ドアノブを引いて、扉を開けた。
───── 瞬間。
「…っ、潤くん……っ！！！」
玄関の壁に凭れて、胸を抑えて苦しそうな潤くんの姿。
俺は急いで駆け寄り、そっと潤くんの背中に手を回し自分の方へ潤くんを凭れさせた。
そして潤くんが抑えてる胸をさする。
「潤くんっ、どうした？？急に胸が苦しくなった？？」
潤「んっ…、いえ、ついたら…き、ぬけ…て、たお、れ…ちゃ、って」
苦しそうにゆっくりと話す潤くんの声に耳を傾けながら、相槌を打つ。
潤「…したら…きゅ、に…いき、できなっ、く…」
そこまで話したら、胸を抑えていた潤くんの手がより強くなった。
「ん、潤くん話してくれてありがとう。もう大丈夫だよ、ありがとうね？」
俺がそう伝えれば、小さく頷く潤くん。
「ごめんね、苦しくなっちゃったね。呼吸整えよ？俺の見てて？？」
───── “焦らずに”
それを自分に言い聞かせながら、俺は 吸って吐いて を繰り返す。
それを見た潤くんは、必死に俺の真似をして。
「そうそう、上手だよ、吸ってー、吐いてー…、」
潤「んっ、…すーっ…はーっ…、ふっ、ふぅ…」
次第に、呼吸が整ってきた。
その様子を見計らって、がんばったね、そう言って潤くんの頭を撫でれば、彼は小さく笑う。
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────── あぁ…なんか今日は、このままいたい
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！続きもありますので、よければぜひ´`* (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - 気づいたらめっちゃ泣いていました。潤くんはきっと、5人で楽しく過ごしていると思います。 (2021年8月6日 15時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - アラシックスティさん» ありがとうございます( ; ; )続きもあるので、よければぜひ…´`* (2021年4月29日 7時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
アラシックスティ - すごーく良かったです！！また読みたいと思うような物でした。 (2021年4月29日 6時) (レス) id: 419204c463 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ＿＿ 。∴亀更新∴(プロフ) - 愛の釣り人さん» 遅くなりすみません！！今気づきました…(；＿；)ありがたいお言葉すごく嬉しいです。書いてよかったとすごく思いました！今書いている作品も気に入っていただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします^^ (2017年10月23日 18時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。((元じーゅん
| 作成日時：2016年9月5日 0時
