#81 和也 ページ46
潤「…する」
「…え？」
しばらくの間、みんなで潤くんに触れて落ち着かせていたら、急に潤くんが口を開いた。
智「するって…手術…？」
リーダーがそう尋ねると、力強く頷く潤くん。
雅紀「…どうして、そう思ったの？」
優しく尋ねる相葉くんに安心したのか、喋りにくくなって言葉が途切れながらも話してくれた。
" 生きて欲しいって思ってくれる人が5人もいる。
それなら俺も、精一杯やれることはやりたい。 "
翔「そっか…」
─────正直、複雑だった。
俺らの言葉が、潤くんの背中を押した。
潤くんの意志を強くした。
だけど、手術の成功率は10%。
生きたいという潤くんの意志は嬉しいけれど、
やっぱり、もしものことを考えてしまう。
潤「…れも、…わい、よ？」
黙っている俺らを見越して、潤くんがそう言った。
" でも、生きて欲しいって思ってくれる人たちのためなら、どうなっても後悔しない。"
その潤くんの言葉は、全てを理解してのことだった。
成功率10%の手術は怖い。
潤くん自身も、俺らも。
だけど、その怖さを蹴ってでも精一杯生きたいという彼の意志を投げ出したくない。
「…ん、わかった」
みんなの目を見ると頷いてくれたから、潤くんにそう言った。
雅紀「俺ら、嬉しいよ？潤ちゃんが、生きたいって言ってくれて！」
不安そうな潤くんを見て、相葉くんがとびっきりの笑顔でそう言った。
その笑顔を見た潤くんは、つられて笑顔になって。
大丈夫だ、そう確信できた。
.
その後先生を呼んで、潤くんがそのことを話した。
先生「…わかった。今の潤の状態を考慮して、明日にでもできるようにしよう。それでもいいか？」
潤「うん、」
先生も潤くんの本気を理解したらしく、すぐに了承してくれた。
そして先生が部屋を出ようとすると、潤くんが呼び止めた。
先生「どうした？」
潤「…ょう、…んなで、ねて…い？」
先生「ふふ、いいよ？布団用意しておくね」
どうやら潤くんは、俺らとみんなで寝たいらしい。
「ふふ、可愛い〜(笑)」
そう言ってからかったら、顔を赤くして照れながら怒る潤くん。
雅紀「みんなでお話しながら寝ようね！」
翔「お前が楽しみなんじゃん(笑)」
智「潤ちゃんより相葉ちゃんのがテンション高いね(笑)」
潤「ふふ、まー、…れ、し？」
雅紀「うん、嬉しいの(笑)」
「顔でわかるわ(笑)」
─────…神様、俺ら、間違ってないですよね？
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！続きもありますので、よければぜひ´`* (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - 気づいたらめっちゃ泣いていました。潤くんはきっと、5人で楽しく過ごしていると思います。 (2021年8月6日 15時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - アラシックスティさん» ありがとうございます( ; ; )続きもあるので、よければぜひ…´`* (2021年4月29日 7時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
アラシックスティ - すごーく良かったです！！また読みたいと思うような物でした。 (2021年4月29日 6時) (レス) id: 419204c463 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ＿＿ 。∴亀更新∴(プロフ) - 愛の釣り人さん» 遅くなりすみません！！今気づきました…(；＿；)ありがたいお言葉すごく嬉しいです。書いてよかったとすごく思いました！今書いている作品も気に入っていただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします^^ (2017年10月23日 18時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。((元じーゅん
| 作成日時：2016年9月5日 0時
