#48 潤 ページ13
しっかりと、おれの め をみる かず 。
和也「今回は、言わせてね？」
「…っ、」
和也「…明日と明後日が、5人での仕事。その次の日は、俺と潤くんでの雑誌のインタビューだけなんだ。それで、その次の日が、また、5人での仕事。」
「うん…？？」
かず のいいたいことがわからなくて、
おれはたぶんふしぎそうなかおをしてたんだとおもう。
そんな おれ をみた かず は、
ふふっ、とやさしくほほえんで。
そっと、あたまをなでてくれた。
「かず…？？」
おれがそうといかけると、
かず は、おれのあたまをなでたまま、
─────…やさしく、ほほえんだまま。
こう、つぶやいた。
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和也「…その日に、入院しよう。」
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「…かっ、ず…っ？？」
おれのそのことばをきいてから、
かず はすぐに、おれをだきしめた。
「…ど、してっ…？？…ね、かずっ…！どうして…！？おれはっ…、おれはっ…！！！」
そう、なげくおれを。
かず は、ずっと、なにもいわず。
ただただ、
だきしめながら、
あたまをなでてくれていた。
おれは、かず のうでのなかで。
ただただ、
なげいて。
ないて。
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─────── かず だって、くるしいのに。
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そのことにきづいたのは、だいぶあとで。
「…っ、めん…かず…。かず、もっ…くるし、…に…っ」
和也「んーん…だいじょーぶ。潤くんが、俺のことを求めてくれるなら…潤くんが、ここにいてくれるなら…俺は、それだけで充分だよ…」
そういって、ちからなくほほえんだ かず 。
先生「潤。」
「せんせ…」
先生「大丈夫だ。俺は、潤の力を信じてるよ。｣
「…おれっ、…わっ、…ない…っ？？」
先生「終わるわけない。潤は終わらないよ。これが第2の始まりだ。生きるんだ。潤。」
『いきるんだ。』
おれの、じんせいにはなかったよていのことば。
“どうせしぬんだ”
そうおもっていた おれ には、とおいことばだった。
だけど…
かず がそばにいてくれるいま。
──────── “しぬわけにはいかない”
そう、おもうことができるから。
「…おれ…いきる。」
和也「潤くん…」
「…かず…いる、から…せんせいも、いるから…おれ、いきるっ…！」
和也「…潤くんっ…！」
もっともっと、ぎゅってしてくれた かず。
だいじょうぶ…だいじょうぶ、そうじぶんにいいきかせながら、かず にしがみついてた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！続きもありますので、よければぜひ´`* (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - 気づいたらめっちゃ泣いていました。潤くんはきっと、5人で楽しく過ごしていると思います。 (2021年8月6日 15時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - アラシックスティさん» ありがとうございます( ; ; )続きもあるので、よければぜひ…´`* (2021年4月29日 7時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
アラシックスティ - すごーく良かったです！！また読みたいと思うような物でした。 (2021年4月29日 6時) (レス) id: 419204c463 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ＿＿ 。∴亀更新∴(プロフ) - 愛の釣り人さん» 遅くなりすみません！！今気づきました…(；＿；)ありがたいお言葉すごく嬉しいです。書いてよかったとすごく思いました！今書いている作品も気に入っていただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします^^ (2017年10月23日 18時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。((元じーゅん
| 作成日時：2016年9月5日 0時
