#36 和也 ページ1
あれから、潤くんは少しずつよくなっていって。
でもそれは、潤くんの気力だと思う。
明日が5人での仕事だってことを伝えると、残り少ない5人での仕事を中止できないって言ってて。
それと…
─────変わらない、仕事に対しての責任感
それを知ったとき、あぁ、やっぱり潤くんは潤くんだと思った。
潤「ねぇ…かず？」
「ん？」
潤「おれ…きょうは、て だけでねてみるっ」
いつもはぎゅっしながら寝てる潤くんが、急にそんなことを言った。
最近は、潤くんの進歩が多いんだ。
8月に入って、もうすぐ2週間が終わろうとしている今日。
お風呂入るときも、最初にできるだけひとりで入ってみたり。
俺がご飯作ってるときも、泣くことが少なくなった。
そしていま、寝るときもがんばろうとしてる。
「大丈夫？無理しなくていいんだよ？」
潤「うんっ！なんかね？かずのおかげで、さいきんよくねむれるの！ゆめ、みないわけじゃないんだけどね？でも、まえみたいにないちゃうくらいひどくないの」
「そう？なら、手だけにしようか^^」
そう言って、俺は潤くんの手をしっかり握った。
潤「おれがひとりでできることがたくさんふえてきてるのはね、かずのおかげだよ？たくさんいっしょにいてくれたから。かず、ありがとね？」
「ふふっ、俺はなんにもしてないよ？潤くんががんばったの。でも、俺がいることで潤くんががんばれるなら、俺ずっとそばにいるから。これからもがんばろうね」
潤「うんっ！おやすみ、かず」
「おやすみ^^」
俺はずっと、そばにいるよ。
だから─────潤くんも、そばにいてね…？
■
つぎの日、朝起きて朝食の準備をして、できたあとに潤くんを起こしに行く。
「潤くんっ、潤くん、朝だよ？起きて〜」
潤「…ん…、や…ねむい…」
「やじゃないよ(笑)起きないと仕事いけないよ？今日は5人のお仕事なのにな〜」
潤「んっ、おきる！」
「ふふ、さすが(笑)」
潤「おはよーかず」
「おはよ！ところで潤くん、体調大丈夫？昨日のあれから、なにもない？」
潤「うんっ、だいじょーぶっ！」
「ならよかった、さ、朝ごはん食べよっか」
そう言ってリビングに行き、
いつも前日の夜に書く次の日の潤くんの仕事と俺の仕事を書き出した紙を潤くんに渡して説明する。
そのほうが、潤くんに負担かけないしね。
潤「きょうはたのしみだ〜」
そんなことを呟きながら食べる潤くん。
この風景は、いつまで見れるのだろうか。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！続きもありますので、よければぜひ´`* (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - 気づいたらめっちゃ泣いていました。潤くんはきっと、5人で楽しく過ごしていると思います。 (2021年8月6日 15時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - アラシックスティさん» ありがとうございます( ; ; )続きもあるので、よければぜひ…´`* (2021年4月29日 7時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
アラシックスティ - すごーく良かったです！！また読みたいと思うような物でした。 (2021年4月29日 6時) (レス) id: 419204c463 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ＿＿ 。∴亀更新∴(プロフ) - 愛の釣り人さん» 遅くなりすみません！！今気づきました…(；＿；)ありがたいお言葉すごく嬉しいです。書いてよかったとすごく思いました！今書いている作品も気に入っていただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします^^ (2017年10月23日 18時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。((元じーゅん
| 作成日時：2016年9月5日 0時
