86 / 解けない仕組み ページ39
side O
3人の視線を追うように、
俺も彼へと目を向ける。
「んは、それが証拠？
俺らの絆ってやつが、証拠だっつーの？」
「………そうだよ。
お互いのことなら嫌なくらい分かってるっていう絆がね？」
「……………っは、くだらねぇ」
その言葉が
空気に舞ったその言葉が
カチンと、
プチンと、
俺の何かを絶った。
ガタンッ！！、と
俺が蹴り飛ばし、大きな音を立てた目の前の椅子。
驚いた3人と
微動だにしない潤。
腰を下ろしていたテーブルから降りて
潤をテーブルから引きずり下ろし、
胸ぐらを乱暴に掴む。
「何がくだらねぇんだよ、なぁ。
ずっとそんな風に思ってたっての？」
「だったらなんだってんだよ。
俺の気持ちの何が分かんの？」
ずっと浮かべていた微笑を
一瞬にして消して
だらしなくぶら下げていた両手で
俺の胸ぐらを勢いよく掴み
今にも鼻先がつきそうな程、距離を縮めて。
「おまえらに！！！
俺の何が分かるんだよ！！！」
聞いたことの無いような怒声をあげた。
「分かんねぇよ！！！！
ずっと一緒に生きてきたコイツらが疑われるように仕向けたおまえの気持ちなんて
一生かかっても分かんねぇよ！！！！」
彼の怒声につられるように出た声は
自分でも聞いたことがなくて。
それでも、抑えられなかった。
許せなかった。
全てを仕組んだコイツが。
そんなコイツと、
人生を共にしてきたという事実が。
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ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)(プロフ) - riroさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです´`*！頑張ります´`* (2020年1月15日 19時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
riro - ハラハラの展開！ 早くみたいーw 更新頑張って下さい！ (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)
| 作成日時：2019年12月11日 11時
