79 / ほら。 ページ31
side O
「……それでも、証拠の筆跡は櫻井さんのものだったんですよね。
………ねぇ。松本さん、相葉さん」
「…は、？
…ちょっと、雅紀、潤。どういうこと？」
「……すみません。この前、相葉さんからのメッセージが来たのを松本さんの携帯で見てしまいました」
「おい雅紀。おまえまさか、俺のこと調べてたのかよ」
「ちがうっ、俺は…っ」
翔くんに問い詰められて、言葉に詰まる雅紀に
手を差し伸べるように遮ったのは、
潤だった。
「俺だよ。俺が雅くんに頼んだ。
……翔くんの筆跡を調べてくれ、って。
……5つの証拠と合うはずだから、って」
「…………潤。……またおまえかよ」
突然堕とされたその爆弾は
やけに破壊力が強かった。
「………潤。……吐け」
「翔くんこそ。……筆跡が合ってた理由を教えてよ」
「……和、本当におまえ証拠消してないの？」
「疑ってるの？……まーくんこそ、本当に潤くんに頼まれただけ？
……自ら筆跡鑑定したんじゃないの？」
止まらない。
溢れ出る。
疑心感が、
抑えられない。
「答え合わせしようか」
ソファに腰を下ろしていた潤が立ち上がり
少し見下すように放たれた彼のその言葉は
俺ら4人と、林の視線までもを奪った。
「場所変えて、全ての答え合わせをしよう。
ここまできたら、真犯人突き止めようよ。
……俺らの中の、裏切り者を炙り出そう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)(プロフ) - riroさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです´`*！頑張ります´`* (2020年1月15日 19時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
riro - ハラハラの展開！ 早くみたいーw 更新頑張って下さい！ (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)
| 作成日時：2019年12月11日 11時
