66 / Can't notice ページ18
side O
予定より一件多くなった今日の仕事。
頑張った俺にご褒美として
早く終わんねぇかな、なんて思ってたけど
まぁ、そんなことはなく。
現在、夜の20時過ぎ。
「あー疲れた…」
首をポキポキ鳴らしながら、
マネージャーが先に待つ車へ向かっていると
廊下で、見慣れた後ろ姿があった。
「潤、」
「ん？……あ、さとくん」
「今日の仕事、ここだったの？」
「や、なんか変更があったみたいでさ」
「同じだねー、俺も一件取材入ったけど、終わり時間変わんなくて今落ち込んでたとこ」
「なんの報告よ( 笑 )」
そうやって笑いながらも、
「おつかれさま、」なんて肩をトン、と叩いてくる潤。
「おまえもね、」なんて言いながら駐車場へ出ると
またまた、見慣れた顔。
……いや、見慣れたくはなかった顔。
「……最近見ないと思ったのに」
「あ、お待たせしてました？」
「誰も待ってねぇよ、」
ふざけたことを言って笑ってる林に
「今日は何のご用ですか、」なんて問うと
紙とペンを、2人分渡された。
「なに？」
「自分を含めた嵐の皆さんの名前を、ローマ字表記で書いていただけませんか？」
「なんで？」
「容疑者に理由なんて言えませんよ」
「またそれかよ」
呆れた潤が書き始めたから、
潤が書くなら、と俺も書き始める。
ローマ字表記とか苦手なんだよなぁ。
「………か、ず、な、り……っと、」
「んは、声漏れてるよ( 笑 )」
「声に出さなきゃわかんねぇのよ( 笑 )」
「はい、書けたよ」
「俺も書けた、」
「ありがとうございます。ではこれで失礼します」
俺らが紙とペンを返すと、そそくさと去っていく林。
それを見て、潤が口を開いた。
「出たよ、意味わかんないことしてすぐに帰っていくパターン」
「前もあったの？」
「うん、なんか意味わかんないこと聞きに来てすぐ帰ってった」
「何がしたいんだろ」
何探ってんだか、と
また呆れたように言う潤。
せっかくだからメシでも行こうよ、と誘われて
いいよーなんて答えれば、
「よっしゃ、さとくんち行こう〜」なんて呑気に言い出して
メシ行こうって俺んちかい、とか思ったけど
気分で決める潤のことだから、その気分になればなかなか変えられないことは百も承知。
はいはい、と答えて、
2人で俺のマネージャーの車に乗りこみ、俺の家まで送ってもらった。
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ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)(プロフ) - riroさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです´`*！頑張ります´`* (2020年1月15日 19時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
riro - ハラハラの展開！ 早くみたいーw 更新頑張って下さい！ (2020年1月15日 18時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi- (元つむぐ)
| 作成日時：2019年12月11日 11時
