54 / じわじわ ページ10
side N
しゃがんでいたのをやめて、
小刻みに震えて泣く潤くんを
立った状態で、お腹に潤くんの顔がくるように抱き締めた。
じわじわと、お腹辺りが濡れていくのが分かる。
きゅ、と
潤くんの精一杯の力で、
俺の腰あたりの服を掴んでて。
それが、心底愛しいと思う。
隣に居た相葉くんは
髪を梳くように、潤くんの頭を撫でて。
数分経って落ち着いてきた頃に、
埋めてた顔を上げて俺を見るから
微笑んで返してやると、
それを筆頭に、
みんなの顔を見始める。
みんなから微笑み返しをもらった潤くんは
また俺のお腹に顔を埋めて、きゅ、と服を握った。
「ふふ、なぁに、恥ずかしくなった？」
潤「ん…いっぱい、ないちゃった」
雅紀「ふふ、いいんだよ〜
さらけ出してくれるの、嬉しいよ？」
潤「…うれしい？」
相葉くんの言葉に、確認するように振り向き
そう言った潤くん。
それを見た相葉くんは、
「嬉しいよ〜！」と言いながら
潤くんの額に自分の額をくっつけた。
潤「んふ、ちかい( 笑 )」
翔「近いね( 笑 )」
智「ねぇ潤ちゃん？」
潤「ん？」
智「たくさん、一緒に居ようね」
リーダーにそう言われた潤くんは
嬉しそうに笑って頷いてた。
.
先生「失礼します」
「あ、先生」
先生「もうお昼なので、持ってきました」
翔「あ、もうそんな時間…」
その後、ちょっと間5人でゆっくりしてたら
先生が潤くんのお昼ご飯を持ってきてくれた。
潤くんが嫌だと言い始めたとき
そっと、病室から出て行ってくれた先生。
いつものお昼の時間は少し過ぎてるから
きっと、タイミングを計ってくれたんだろう。
先生「潤？待ってるからね、」
潤「ん…、ありがとう」
何を、とは言わなかった先生の
病室を出て行く後ろ姿をボーッと見る潤くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 615人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年6月27日 16時
