85 / 決意の想い ページ44
side A
不思議に思って、潤ちゃんに絡んでるフリしながら見てると
表情筋を全て崩したような、
見たことない程の柔らかい表情で俺らの様子を見てた。
“ どうした？ ” と尋ねる前に
今度は、何処か覚悟を持った表情に変わって。
変化についていけず、諦めるしか無かった。
翔「あ、斗真から返信来た」
和也「お、なんて？」
翔「明日の夜空いてるって。俺も明日の夜大丈夫だから、仕事終わりに会ってくるわ」
「うん、よろしく」
潤「…しょーくん、なんて、はなすの？」
智「ふふ、そんな不安そうな顔しないよ？」
眉を下げて、今にも不安が零れ落ちそうな表情をする潤ちゃんに
リーダーがそう声を掛けて、
翔ちゃんは優しく頭を撫でてあげてる。
翔「ふふ、そうだねぇ。なんて話そうか。潤はどう話してほしい？」
潤「ん、っと…、…おねがいします、って、？」
翔「んは、そっか、お願いしますね？伝えとく( 笑 )」
予想外の可愛い返答に、翔ちゃんに続いて俺らが笑うと
頭の上にハテナを乗せたような表情で見てくるから、
「なんでもないよ」と笑って答えておいた。
翔「ねぇ、明日相葉くんが居る日だよね？」
「うん、そうだよ」
翔「ニノ、一緒に行く？」
和也「んー、そうだね、行こうかな」
翔「じゃあ潤、俺とニノちょっと遅くなるけど、ごめんね？」
潤「うん、わかった。りーだ、はやい？」
智「うん、俺は早いよ」
潤「はーい」
可愛くて、「はぁい」と俺ら4人が真似すると
「も〜」なんて牛みたいな潤ちゃん。
少しずつ、事が前に進んでる。
そんな気がする。
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年6月27日 16時
