76 / 咲き誇る愛 ※7/26編集アリ ページ34
side O
潤「ふぅ、、」
「疲れた？」
潤「うん、ちょっと…」
ユウ先生「じゃあマッサージしようか」
ユウ先生のその言葉を合図に、
俺の小さい体でなんとか車椅子から降ろして、
潤ちゃんをマットの上に座らせる。
マッサージをしたユウ先生は、
この2週間で筋肉はついてきてる、と言った。
それを嬉しそうに聞いていた潤ちゃんは
もう少し休憩してから、あと1回だけ頑張る、と
やる気が上がったみたい。
翔「…落ち着いてきたよね」
ユウ先生と話してる潤ちゃんを
2人で離れたところから見守ってたら
翔ちゃんがそう呟いた。
「そうだね。最初よりはね。
もうすぐ1月も終わるからなのかな」
翔「不思議だよね、体が覚えてるなんて」
「うん。そうなると、リハビリも順調だし…
次のこと考えなきゃね」
翔「うん、人に慣れなきゃね…」
「その方法もね、」
それが問題だと分かっているから
翔ちゃんは難しい顔して考え込んでしまった。
明後日には、1月は終わる。
体が覚えてるなら、不安定さはパタリと消えるだろう。
リハビリも問題なんてないし
となると、やっぱりそれに目がいく。
“ 人に慣れる ”
最難関のミッションがやってくる。
潤「りーだ！しょーくん！」
「んー？」
翔「どした？」
潤「みて！」
突然彼に呼ばれ目をやると、
いつの間にか車椅子に座ってた潤ちゃんが
平行棒では無く、車椅子の肘掛けの部分に手を付き、
そこから立ち上がった。
一瞬手を離し、
平行棒へと手を移し
俺らに満足気に微笑む。
「…まじでちょっと天才かもしれない」
翔「すげぇ…、潤すごいよ！」
自分から言ってきたくせに、
褒められて照れてる彼を見てると
やっぱり可愛いなぁと思うし
彼の成長はとても嬉しいし
成長の早さに、
やっぱり俺らが知ってる松本潤でもあるんだなぁと
改めて思わされる。
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年6月27日 16時
