木漏れ日より、愛を込めて -2- (ページ30)

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side A

その後、潤ちゃんが不安定になることはなかった。

何がよかったとかは分かんないけど
ひとつ確実なのは、夕方にかかってきたリーダーからの電話。

休憩だったらしく、
潤ちゃんを心配して、っていうのもあるだろうけど

「暇～」って言ってかかってきた電話は、
潤ちゃんにとって癒しになったんだと思う。

18時にはみんな帰ってきて、
潤ちゃんが眠るまでたくさん5人で居れたからか

明日はリハビリするね、と言い残して
潤ちゃんは眠りに落ちた。

幸い、夢はトラウマにならなかったようで
寝たくないとは言わなかった。

翔「そっか…、時期的なものなんだね」

智「なら余計に音楽番組断ってよかったね」

2人には詳しく話してなかったから、
潤ちゃんを起こさないように小声で説明した。

明日はリーダー1人だから、
ニノが焦点が合わなくなることを伝えてた。

面会時間ギリギリまで話して、
とりあえず様子を見ることに。

「あ、そういや今日撮ったんだよ」

智「え、見たい」

翔「夕方、写真送ってくれたよね？」

「そうそう、それの動画バージョン」

翔「携帯に送ってそこからLINEに入れてよ」

和也「そんなこと出来るの？」

翔「うん、携帯にシェア出来るやつにしたから」

「ちゃんと考えてるんだね( 笑 )」

そういうとこだけ、とニノがボソッと言ったのを
地獄耳のようにすくい上げてて
「おい、」なんて言ってたら

潤ちゃんが起きそうになったから
リーダーがそれに怒ってて。

もっともっと、
潤ちゃんのビデオ増やしたいなぁなんて。

ちょっと、翔ちゃんに似た思考回路になった。