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side N
翔「うわ、広くない？」
「ほんとだね」
雅紀「あれじゃない？歩く練習するやつ」
相葉くんが指さした方には、
ドラマでよく見る、平行棒があった。
「ドラマでよく見るやつだ〜」なんて言ってると
後ろから先生が来て。
先生「お待たせしました、」
智「いえ、お願いします」
先生「あぁ、そのことなんですけど…
潤？覚えてるかな、この先生」
口籠もったかと思えば、潤くんにそう言った先生。
なんだ？と思っていると
扉の向こうから入ってきた、見知らぬ人。
服装的に、リハビリの先生だろう。
潤「あ…、ユウ、せんせ？」
ユウ「ふふ、覚えててくれた？嬉しいな」
ハテナを浮かべてる俺らに
先生が説明を加える。
先生「昔、潤が入院してた時にリハビリしてくれた先生なんです」
智「あ、そうなんですか…！
それなら安心です、よろしくお願いします」
ユウ「こちらこそです」
それぞれ挨拶を終わらせて
「じゃあ始めようか」とユウ先生が言ったのを合図に
車椅子を平行棒の傍まで押す。
ユウ「潤くん。潤くんは、病気で歩けなくなったわけじゃないんだ。
だから、通常のリハビリの方法じゃなくても大丈夫なの。
でも、きっと筋力が落ちてる。
心臓に負担がかかっちゃダメだから、ってあまり動かなかったからね。
だから、歩けるようになるかは、潤くんの筋力にかかってるの」
潤くんの瞳を見て、しっかり説明してくれるユウ先生。
潤くんはそれを、コクコク頷きながら聞いてる。
ユウ「だからまずは、潤くんの腕力で、体を持ち上げられるかをやってみようか」
潤「ん、わかった…」
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年6月27日 16時
