06 / 触れたくて ページ9
side S
しっかりと潤の手を掴んだニノは
そのまま潤の顔の傍にしゃがんで
微かに震える手で、潤の頭をそっと撫でた。
その間も、彼の涙は止まることを知らなくて
潤のベッドを、どんどん濡らしていく。
和也「…じゅんくん、」
潤「…っ、…、」
ニノに名前を呼ばれると、
彼もなんとか返そうと思うのか
“ か ず ”
とちゃんと口を動かす。
伝わっているのが不安なのか、何度もそうやって口を動かす潤を見て
ニノは、涙を流しながらも
微笑んで頷いてあげてる。
和也「ん、伝わってるよ、ありがとう…」
ニノが撫でるのをやめ、潤の髪を梳きながらそう言うと
潤は、ホッとしたように微笑んだ。
和也「ん、なあに？」
潤「…、」
和也「みんなも呼ぶのね？みんな、来て欲しいみたい」
「ん、潤、どした？」
ニノに伝言を頼んだ潤に呼ばれみんなで近付くと、
一生懸命に口を動かす。
口の動きと、微かに漏れる息をなんとか読み取って
“ お そ く な っ て 、ご め ん ね ”
潤が、そう言ったのが分かった。
雅紀「ばかっ、謝んなくていいの…」
せっかく止まった相葉くんの涙が、
またポロポロと零れる。
潤は、自分がどれだけ眠っていたか
感覚で分かったんだろう。
智「潤ちゃん？ありがとうね、戻ってきてくれて」
流れそうな涙を止めた智くんがそう言うと
今度は潤の目がうるうるし始めた。
和也「ふふ、自分で言ったくせに( 笑 )」
そうやってからかいながらも、
ニノは頭を撫でてあげてて。
ずっと、ずっと望んでいた
潤の目覚めだ。
どうしても、彼に触れていたくなる。
何度も確認したいんだ。
潤が、眠っていなくて
きちんと生きているということを。
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つ む ぐ(プロフ) - momoさん» ありがとうございます(*^^*)がんばります！ (2019年6月9日 12時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！移行楽しみにしてますので、更新頑張ってください！ (2019年6月9日 2時) (レス) id: d7e2907fc9 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - なおさん» その気持ちでいっぱいですよね(*^^*) (2019年1月28日 16時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 五人で嵐、この二十年間ありがとう。 (2019年1月28日 15時) (レス) id: 22aa002e5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年1月19日 18時
