35 / 本音 ページ40
side N
「会見後、3人には全てを話して
申し訳ない、と頭を下げました。
溢れているはずの怒りを抑えて
守ってくれてありがとう、とまで言ってくれました。
3人には、本当に感謝しています」
「それ以降、4人での仕事を極力1日でまとめてこなし
他の日は、誰か一人が必ず彼と居れるようなスケジュールでこなしていくことを決めました。
しかし、彼の病状の悪化は留まりませんでした。
そんな時、治せる手術が見つかったと担当医の方から話がありましたが
とても難しい手術で、成功率はたったの10%でした」
ゴクリ、と
唾を飲む音が聞こえる。
「僕達から、背中を押すことは出来ませんでした。
治って欲しいと願う中、
10%という数字が怖くて
僕らの気持ちを嘘偽りなく伝えたところ
彼は、精一杯やれることはやる、と答えました」
「彼の体調を考慮して、翌日に行われた手術は長時間に及ぶものでした。
彼の命はそれに耐えてくれましたが
それから1ヶ月、彼は目を覚ましませんでした。
やっと目を覚ましたのが1ヶ月程前です。
現在、やっとゆっくりではありますが話せるようになり
手を動かせるようになったところです」
会場に居る全員が、
ホッとしたような顔を見せた。
ほら、潤くん。
貴方のことを生きていてよかったと思う人は
ちゃんと存在するんだよ。
「皆様へのご報告が遅れたこと、お詫び申し上げます。
それでも僕達は、彼を第一の優先として考えていくことに変わりありません。
皆様の応援に応えたい気持ちはもちろんありますが
彼は今、必死に回復を目指し頑張っています。
だからこそ彼のペースを守りたいし、急かしたくなんてありません。
いつか、いつの日か。
また、嵐5人揃うことが出来た時には
皆様に恩返しをしていきたいと思いますので
どうか、それまで温かい目で見守って下さるよう
お願いします。」
言い切った、
そう思って頭を下げると
つられて3人も頭を下げてくれて。
頭を下げたまま、ふぅ、とひとつ息を吐くと
どこからか、拍手が聞こえてきて。
頭を上げると
それは会場全体に行き渡り
俺の涙を誘った。
それが横の翔ちゃんに伝わったのか
肩をガシッと掴まれて
彼の方を見ると、優しい目で微笑んでくれてた。
翔ちゃんの向こう側に見える相葉くんとリーダーも
同じような優しい目で。
張っていた緊張が、一気に解けた。
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つ む ぐ(プロフ) - momoさん» ありがとうございます(*^^*)がんばります！ (2019年6月9日 12時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！移行楽しみにしてますので、更新頑張ってください！ (2019年6月9日 2時) (レス) id: d7e2907fc9 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - なおさん» その気持ちでいっぱいですよね(*^^*) (2019年1月28日 16時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 五人で嵐、この二十年間ありがとう。 (2019年1月28日 15時) (レス) id: 22aa002e5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年1月19日 18時
