10 / それだけで。 ページ14
side N
うん、これはきっと、ご飯の催促だね( 笑 )
「ほいほい、ちょっと待ってよ〜」
元々、先生が気を利かしてくれたようで
ご飯を細かく切ってあるけれど
それでも、潤くんが食べれるか不安だから
もう少しだけ小さく切る。
右手は潤くんと繋いでるから使えず
お皿を置いたまま、なんとか左手だけで切った。
「はい潤くん、ゆっくりね？」
潤くんの口に運んであげると、
ゆっくりモグモグ口を動かして
なんとか食べれるみたい。
久々のご飯だと分かるのか、嬉しそうに食べてて。
いつの日か、潤くんとの朝食の時に
“ こんな日がずっと続けば ”
そう願ったことを思い出した。
誰かとご飯を食べるなんて、些細なことかもしれないけれど
そんな些細なことこそ、最大級の幸せになる。
「ふふ、美味しそうに食べるね( 笑 )」
口からポロッと出た俺の言葉に、潤くんは
美味しいよ、という答えを笑顔で返してきた。
そんな彼を見ながら、相葉くんは優しい笑顔で頭を撫でてあげてる。
たくさん、たくさん
触れていたいんだよね。
触れてなきゃ不安、っていう捉え方もあるけれど
触れているだけで幸せ、っていう捉え方もある。
俺らと触れてるだけで幸せなら
俺らだって、潤くんがそう思ってくれるだけで幸せ。
智「おまたせしました〜」
雅紀「あ、おかえり〜」
翔「お、潤ご飯食べてる、いいなぁ」
「ありがとう、買えた？」
智「うん、弁当にした。途中で先生に聞いたら、匂いは大丈夫だと思うって言ってたから」
「そっか、それなら大丈夫だね」
クイクイ、と手をつつかれたかと思うと、
潤くんが飲み込めたようで
次の催促だった( 笑 )
「お、ごめんごめん。早いね、お腹空いてたんだね( 笑 )」
入院前の潤くんなら、気を遣って話が終わるまで待ってただろうけど
それもないってことが前より進んだ退行の表れだろう。
でも、気遣いな潤くんがそうしないほど
自分を守りたいんだ。
退行は、一種の自己防衛だから。
翔「ニノ、相葉くん、後で俺と智くんで変わるよ」
智「俺ら先にメシ済ませちゃうね？」
「うん、分かった」
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つ む ぐ(プロフ) - momoさん» ありがとうございます(*^^*)がんばります！ (2019年6月9日 12時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！移行楽しみにしてますので、更新頑張ってください！ (2019年6月9日 2時) (レス) id: d7e2907fc9 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ(プロフ) - なおさん» その気持ちでいっぱいですよね(*^^*) (2019年1月28日 16時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 五人で嵐、この二十年間ありがとう。 (2019年1月28日 15時) (レス) id: 22aa002e5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぐ
| 作成日時：2019年1月19日 18時
