#34 和也 ページ36
智「じゃあねにの、またあした」
「うん、じゃね」
あのあと、大野さんは本当に何も聞いてこなかった。
…いいのか、悪いのか。
マネ「…二宮さん」
マネージャーに車で潤くん家まで送ってもらってるとき、いつもより真剣な声で呼ばれた。
「ん？」
マネ「…教えてくれるんですよね、いつか」
…そりゃ、そーだよな。
理由も言わず、無理に5人での仕事を増やしてもらって、その上毎日潤くん家から送り迎えなんて。
「うん、もちろん教えるよ、話せるときになったら」
マネ「じゃあ、そのときまで待ってます」
「うん、ありがとうね」
マネ「おつかれさまです、またあしたいつもの時間に迎えに来ますね」
「おつかれさま」
そう言って去っていく車の背を見つめながら、ありがとうと呟いた。
■
いつもならすぐ着くエレベーターも、今日はなぜか遅くて。
「潤くん、今日はなにしてたんだろう」
そんなことを考えながら、少し早足で家まで行き、鍵を出し扉を開けた。
「ただいま〜」
…あれ？
いつもなら、潤くんが先に着いててもおかえり！って駆け寄ってきてくれるのに。
――――――…少し、嫌な予感がした。
「…潤くん、どこ?」
――――……っず……、――――
「……潤くんっ…?」
自分でもわかる、焦ってる声。震える手。
いつもは潤くんに怒られるからと綺麗に揃える靴も、今日は脱ぎ散らかしてしまった。
「…潤くん…どこ…?じゅっ――――…」
リビングの扉を開けた途端
そこには、胸を抑えて横たわる潤くんの姿。
「……潤くんっ…!!!!」
「じゅんくっ…じゅんくんっ…!!どしてっ…どこ痛い?言えるっ?」
潤「…いきっ…っるし…、」
「息苦しいの?ちょっと待ってね、確か、えっと…」
いつも潤くんが飲んでる薬をまとめてる引き出しを開けて、何かないかと探す。
だけど、こんな状況に出くわしたことのない俺にはまったくわからなくて。
潤「かずっ…か、ばんっ…」
「え、かばん？」
そう言われて
悪いと思いながらもかばんの中を無造作に探すと、内側の小さなポケットに丁寧な潤くんの字で、
�犇杁洵�
と書かれた袋があった。
「これだ…潤くんっ、これっ」
それを渡すと、潤くんは水も飲まずにそのまま飲んだ。
…潤くんは、いつもそうだ。
薬を飲むとき、水を飲まない。
慣れてるからだろうな…。
そのあと俺は潤くんの背中をさすって、
落ち着いた様子になったのが見えたら、ゆっくりと抱えてベッドへと運んだ。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
