＃15 和也 ページ17
潤「…ほんと…?」
「うん、ほんと^^」
潤「かず…しんどくない…?」
「うん、しんどくないよ^^」
潤「…そっか…、」
「ねぇ潤くん?ほんとに、何でも言っていいんだよ?今みたいにね、傍に居てとかって言っていいの」
潤「…っぇな、の…」
「どうして言えないの?」
潤「…おれっ…ずっと、かずに…ね、」
言いたいけど言えない。
言えないけど言いたい。
今の潤くんは、まさにこの言葉の意味を表していた。
「うん」
潤「かずに…ずっと、すきで…いて、ほしくて…、きらい…ならないでっ、ほしくてっ、」
まさか潤くん…
言いたいこと言ったら、俺に嫌われると思ってる?
「潤くん、俺ね?」
潤「いやっ…、っきたくなぃ…、っわないで…!」
聞きたくない、言わないで、と耳を塞いでしまった潤くん。
せっかく俺の背中に回った腕が、また離れてしまった。
けどね、潤くん。
俺は、離さないよ。
絶対に。
「大丈夫、潤くん。潤くんが嫌なこと言わないよ?」
潤「…んと…?」
「うん、ほんと。聞いてくれる?」
潤「…ん…」
そう言うと潤くんは、ゆっくり、ゆっくりと耳を塞いでいた手を離した。
――― きっと、潤くんと話すときには"焦らないこと"が大切なんだ。
「俺ね、潤くんに傍に居てって言われても、寂しいって言われても、独りにしないでって言われても、怖いって言われても、ずっと潤くんのこと好きだよ?嫌いになんかならないよ?俺、どんな潤くんでも大好きだもん。何でも言う潤くんが嫌いなら、一緒に住もうなんて言わないよ?」
潤「そっか…、」
「うん、だから潤くん?何でも言ってね?」
潤「ん…わかった、」
「うん^^ゆっくりでいいからね^^」
潤「…ゆっていーの…?」
「うん、いいよ^^」
潤「…おふろのとき、ね…、ろうかで、しゃべっててほしいの…せまいとこ、こわいの…」
「ん、わかった^^」
潤「それと、ね…?」
「なぁに?」
潤「…っとり…、っれなぃ…の…」
あ…、そっか。
虐待されてたときの夢見ちゃうって言ってたな…
潤「おれ…「大丈夫。わかってるよ^^言わなくて大丈夫^^」…ありがとっ」
そう言って潤くんは、精一杯の笑顔を見せた。
それが、本当の笑顔じゃないことはわかってる。今の潤くんだと、まだちゃんと笑えないんだよね。
けどね、大丈夫。
この一か月、輝いたものにするんだから。
俺が、潤くんの素直な笑顔をすぐに取り戻すんだから。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
