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学校が終わると私はすぐさま家に帰り、
この間の高校バレーの宮城県予選の
試合動画を見ていた。
『 白鳥沢以外にもイイ学校たくさん…… 』
明日から偵察する学校、決まりだ。
つい先日１４冊目となった
まだまだ新しいバレーノートを開き、
今後の予定を立てていく。
私が宮城に来た理由のひとつに、
強豪校の偵察が含まれていた。
偵察といっても、誰かに
情報をバラしたりする訳では無い。
ただ、自分の将来のために
選手のプレースタイル、特徴を
分析する練習がしたいのだ。
宮城は強豪校が多いと聞いている。
荷解きや家の掃除も終わったし、
動画も何とか手に入れたし、
これからどんどん本格的に
バレーの知識を深めていかなくては。
そろそろ夜ご飯を買いに行こうかと
椅子から立ち上がった瞬間、
スマホの着信音が鳴った。
また兄からかな……と画面を除くと、
そこに書かれていたのは
【 赤葦 京治 】。
こんな時間に珍しいなと思いながら
通話ボタンを押した。
『 もしもし、赤葦くん？ 』
赤葦《 もしもし。今大丈夫？ 》
『 うん。どうしたの？ 』
赤葦くんは私より１個年上の先輩、
お兄ちゃんの後輩で梟谷の副主将。
梟谷バレー部には何度もお邪魔していて、
兄と関わりの深い赤葦くんとは
すぐに仲良くなった。
話の流れでタメで話すようにもなった。
赤葦《 いや、元気かなーと思っただけ。
今日入学式でしょ？高校どうだった？ 》
『 いい感じのところだったよ。
バレなさそうだし、予定通り行けそう 』
赤葦《 そっか。……大丈夫？ 》
『 ……何が？ 』
赤葦《 ちょっとは寂しいとか思うでしょ
木兎さんが……兄がいなくて 》
『 …… 』
赤葦くんの言いたいことはわかる。
胸が苦しくなるほどに。
『 ……大丈夫。強くなるって決めたから 』
赤葦《 でも 》
『 お兄ちゃんの事よろしくね？赤葦くん。
しょぼくれモードの時とか特にね 』
赤葦《 ……わかった。
何かあったらすぐ連絡してね 》
『 うん、ありがとう。じゃあまた 』
赤葦《 うん、またね 》
１分にも満たない通話を切る。
ふぅ、とため息を付きながらスマホを置き
今度こそ買い物へ向かった。
思ったよりしんどいけれど、まだ平気だ。
兄のためにも、私のためにも、
私たち兄妹は一度離れなくちゃいけない。
私がいなくても、兄にはバレーがあるから。
きっと大丈夫。
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さくら餅(プロフ) - 畢竟無さん» ありがとうございます最高の褒め言葉です…！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年10月24日 23時) (
レス) id: 902515fa7e (このIDを非表示/違反報告)
さくら餅(プロフ) - 中間テストの応援コメント本当に力になりました！！皆様ありがとうございました！！！ (2020年10月24日 23時) (レス) id: 902515fa7e (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - いちいち性癖にダイレクトなんだよなぁ……作者様天才かよｫｫ.......続き待ってます！ (2020年10月24日 20時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
TADARE - テスト頑張ってください！待ってますので。まあ私は？もう終わりましたケド？(すいません、調子乗りました。でも、待ってます！) (2020年10月22日 23時) (レス) id: dda2de57ef (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 中間テストの勉強大変だと思いますが頑張って下さい！私は今日中間終わってゆっくりしてるところなんです。定期テスト終わるまで待ってますね！ (2020年10月16日 18時) (レス) id: 5d8df3c5fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら餅 | 作成日時：2020年9月27日 23時
