３２. ページ34
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『 わわわわ私何も知らないし
何も話すことないし何もないよ！ 』
私の腕を掴んだまま、
凄い形相でじりじり近寄ってくる影山くん。
私は混乱してよく分からないことを
口走ってしまう。
渚はいつの間にかいなくなっていた。
え、逃げた？そんな事ないよね？
影山「 あの…… 」
『 ななななっ何も無いからっ 』
影山「 木兎さん…… 」
『 有名選手の連絡先とか持ってないし…！ 』
影山「 ……その、トスを…… 」
『 ……え？ 』
思ってもみなかったワードに
私は思わず拍子抜ける。
トス、を？？？？
影山「 お、俺のトスを……
打ってくださいゴラァァァ！！！！！！ 」
『 はっはいぃぃぃ！！！ 』
物凄い勢いで頭を下げた彼に
思わず返事をしてしまった。けど。
ちょっとまって今、なんて？？
影山「 ……！！ ホントっすか！？ 」
『 えっあっ……いや、あの、
と、トスを……打てばいいの？ 』
影山「 ハイ！！ 」
『 そ……それだけ？』
影山「 ？ ハイ！お願いシァッス！！ 」
影山くんは目を輝かせて、
ワクワクした表情で私を見つめている。
……え、私……もしかして、
たったそれだけのお願いだったのに
何も聞かずにひたすら３ヶ月も
影山くんから逃げ続けてたってこと…？
『 ご、ごめんなさいっ 』
さすがに失礼すぎた。
表情や行動だけで判断しちゃいけなかった。
影山くんに今度は私が頭を下げると、
彼は心底不思議そうな顔をした。
影山「 ？ 何がっすか？
さすが最強エース木兎さんっすね、
俺が追いつくまで何をしようと認めない
私に追いつくことが出来ない奴の話なんか
聞くもんかっつーことだったんですよね？
３ヶ月もかかったの悔しいっす 」
『 は？ 』
思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
彼、盛大な勘違いをしているのでは？
私にそんなイメージがあったのか……
『 いや、違くてその、
私が勝手に逃げてただけっていうか…… 』
影山「 ？ そうなんすか？
とりあえず、トス打ってほしいです 」
『 う、うん、じゃあ中入ろうか 』
変な空気のまま、私と影山くんは
すぐそこの体育館の中に入った。
その瞬間、影山くんがピリ、と
集中力を上げたのが分かって
“ 本気 ” が来る、と直感で感じた。
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さくら餅(プロフ) - 畢竟無さん» ありがとうございます最高の褒め言葉です…！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年10月24日 23時) (
レス) id: 902515fa7e (このIDを非表示/違反報告)
さくら餅(プロフ) - 中間テストの応援コメント本当に力になりました！！皆様ありがとうございました！！！ (2020年10月24日 23時) (レス) id: 902515fa7e (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - いちいち性癖にダイレクトなんだよなぁ……作者様天才かよｫｫ.......続き待ってます！ (2020年10月24日 20時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
TADARE - テスト頑張ってください！待ってますので。まあ私は？もう終わりましたケド？(すいません、調子乗りました。でも、待ってます！) (2020年10月22日 23時) (レス) id: dda2de57ef (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 中間テストの勉強大変だと思いますが頑張って下さい！私は今日中間終わってゆっくりしてるところなんです。定期テスト終わるまで待ってますね！ (2020年10月16日 18時) (レス) id: 5d8df3c5fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら餅 | 作成日時：2020年9月27日 23時
