夢 ページ41
貴方side
目が覚めると、そこは城の様な家の前だった。
門を開けて中へ入ると、そこはお花畑だった。
遠くの方で小さな女の子がお花を摘んでいる。
女の人「お家に入りなさーい!」
フランス語だ。
聞き覚えのある声だった。
遠くの方でお花を摘んでいた女の子は、もう玄関の所まで来ていた。
私も慌ててそっちに向かった。
左右から階段が下に伸びていて、奥には何処まで続くのだろうというくらい長い廊下。
右も...左も...
確か、ここを真っ直ぐ行くとキッチンがある!
そして、左にはダイニングがある。
右には私の好きな本が沢山ある部屋。
...何故私はこの家を知っているんだろう?
あっ!女の子の所に行かなくちゃ!
見ると、階段をあがった左側から女の子のワンピースの裾のフリルが見えた。
急いで階段を駆け上がり、左に進むと、少し行った所の右側の部屋が空いていて、そこから女の子の笑い声と男の人とさっきの女の人の声が聞こえた。
男の人「明日、私の学生時代の友人の家でパーティーをやるそうだ。そこで、エリーゼも来ないかい?ほら...ナルシッサだよ。覚えてないかい?」
女の子「私も行きたい!」
男の人「いいぞ!同じ年の男の子がいるそうだ。」
女の子「そうなの!?お友達になれるかな?」
男の人「あぁ!なれるさ!」
女の人「私も行こうかしら。」
男の人「きっと喜ぶぞ。」
女の子「お母様も行くの?私嬉しい!」
しもべ妖精「奥様、お茶をお入れしました。」
女の人「えぇ。ありがとう。」
女の子「ライリー!ありがとう。」
しもべ妖精「滅相もございません。今時私達をその様に扱って下さるのは旦那様と奥様とお嬢様くらいです。」
女の子「ライリー!それより、遊びましょうよ。」
しもべ妖精「かしこまりました。」
そうして、女の子としもべ妖精(ライリー)は部屋を出ていった。
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作者名:那瑛花naeba | 作成日時:2016年12月29日 21時