１６話 ページ16
・
「お父さん保育園のお迎え行ってくるね。涼介も行く？」
時間はもう5時。そろそろお迎えに行こう。
「ん…、いいや」
「わかった。知らない人が来ても開けちゃダメだよ。」
涼介にそれだけ言って、俺は外に出た。
・
・
「おっとぉ……、手提げ忘れた…」
５分ほど歩いた時、侑李と大貴の保育園に持ってく手提げを家に置いてきた事に気づいた。
「よかった〜、気づいて」
ガチャガチャと鍵を開け、家に入る。
「りょ……」
そこで、俺は思いがけない光景を目にする。
「ふぇっ……、ん、ぐすっ……」
涼介が泣いてたのだ。
1人で
床に手をついて。
「うぇっ……っうん………ひっく……」
前の検査した時より、ずっとずっと
泣いてた。
「涼介……、」
「っ……！」
俺が呼ぶと、ビクッと体をはねさせ
こちらを向いた。
「お父さん…、帰ってたの！」
涼介はこっそりと涙を拭いて
いつも見たいににこって笑った。
ずっと我慢してたんだ。
本当は泣きたいほど怖かったんだ。
ごめん。ごめんね。涼介。
「……」
思いっきり抱きしめる。
「なぁに…？お父さん？」
「涼介。我慢しなくていいんだよ。」
「泣いてもいいの──。」
優しくそう言うと、涼介はまた
さっきみたいに泣き出した。
気づけば俺も泣いてて。
さっき泣かないって言ったのにね。
約束破っちゃったね。
でも、この涙は悲しいからじゃない。
涼介が病気になったとかでもない。
素直な涼介を見れて嬉しいから。
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涼介担 - 続きが気になります。 (2022年3月18日 12時) (
レス) @page24 id: 7a98f66b3e (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - 続きが気になります！ 更新頑張って下さい！！ 応援してます！ (2017年9月10日 20時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 続きがとっても楽しみです！これからも更新頑張ってください。 (2017年8月7日 15時) (レス) id: c8ccd82ef6 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPの青色担当@あいか♪(プロフ) - 感動しました。泣きました。更新頑張ってください！ (2017年5月2日 15時) (レス) id: 8417d2c68e (このIDを非表示/違反報告)
candle - 感動しました。頑張ってください！！応援してます！ (2017年3月12日 11時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向 日 葵 | 作成日時：2017年3月3日 18時
