第7話 ページ7
声のした方を向くと、整った顔立ちの男子が立っていた。
今、見た限りでは、同級生ではない気がする。
「そんなに、美味しかったん？その弁当？」
関西弁で、にこにこしながら話してる。
今日は、関西弁の人によく会うなぁ…
「ごめんな、突然話しかけてしもうて。
俺、そんな悪いやつちゃうから、睨まんといてや笑」
私が警戒してたからか、相手は私が怒っていると思った様子。
眉毛を下げて、子犬のようにこっちを見ている。
なんだか、その仕草が可愛く感じてしまった。
いつもなら、男子が近づいてくるとすごく嫌なのに、この人は、いやだと感じなかった。
.
「てか、君ここ立ち入り禁止やで？」
「え！？そうなの！？」
突然の言葉に、大声が出てしまった。
「おん笑笑
まぁ、俺はいつもここでご飯食べてんねんけど笑笑」
こいつは何者なんだ。
ちょっと、チャラい系？でも、違うような？
「そんな、険しい顔で見らんといて笑
じゃあ、俺が君がここに来ていいことを許可します。」
「ここは、あなたの場所なんですか？」
「はい。」
即答する彼になんだか笑いが止まらなくなった。
「ふふっ」
「え？？なんで、笑うん！？笑うとこあった？？」
真顔で私を見てくるので、もっと笑いが止まらなくなった。
「んね、名前は？？名前なんていうん？」
「永尾Aです。」
.
「Aちゃんか。可愛ええ名前やね。
.
俺は、平野紫耀。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のら。 | 作成日時：2017年4月24日 19時
