恋していいですか。Sho.Ren (ページ6)

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第6話ページ6

Aside

なんなの、この人。

私は、無駄に話しかけてくる隣の男子にあきれていた。

なんで、こんなに冷たくしてるのに、話しかけてくるの。

「なぁなぁ、永尾さん。弁当誰かと食う？誰もおらんのやったら、俺と食べへん？」

永瀬くんは、まさに作った笑顔を見せながら私に話しかけてきた。

そんなわざとらしい誘いにはのらない。

「ごめん、食べる人いるから。」

私は、そう言って、席を立った。

まぁ、クラスにはまだ友だちもおらず、一緒に食べる人なんて誰もいない。

.

私は、1人になりたくて、屋上へ向かった。

ガチャ…

ドアを開けると、すごく気持ちのいい風が吹いていて、心が洗われたような気がした。

私は、座れそうなところに腰掛けた。

私、こんなんでやっていけるかな。

そんなことを思いながら、早起きして作った弁当を口に入れた。

「おいしい！！」

あまりの上出来に、つい声を出してしまった。

.

「君、美味しそうにご飯食べるなぁ。」

後ろから、ハスキーな優しい声が聞こえてきた。