番外編Part8 ページ8
次の日、仕事を休むわけにもいかない彼は三日目のカレーを温めて食した。
昨日の夜も彼女が目覚めないベットの隣で一夜を過ごしたが、彼女が戻る気配なんてなかった。
「……」
沈黙の空間が続く中、まだ起きてこないしろを見つめる。
「……行ってきます」
小さな声で呟き、彼は家を出た。
それと入れ替えに彼女は目を覚ました。
かすかな足音が遠ざかっていくのが聞こえる。
『入れ違い』
正直今はそれでよかったのかもしれない。
一日分の食事を抜いた身体は多少のフラ付きはあったはものの、頭はしっかりとしていた。
『……カレー』
まだあるかな。
声はかすれ、水分を取らないことには復活しそうにない。
『んっ……』
コップいっぱいの水を飲み干し、鍋に残ったカレーを確認する。
『あれ……?』
カレーは全て平らげられていた。
まさか、彼も昨日食べてなかったんじゃ……
そんな不安が横切りながらも次の考えはいつものカフェ。
支度をして何も残ってない胃袋を擦りながら私は家を出た。
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天ノ弱な月猫(プロフ) - 凄く面白いです!応援してます!更新待ってます! (2018年6月26日 16時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - てるてる研磨+さん» 更新ペース遅いけど、ありがとう(*`艸´)ニシシ (2018年3月19日 8時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる研磨+(プロフ) - 朱里さん» きたぜw (2018年3月17日 13時) (レス) id: a92238c517 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - てるてる研磨+さん» てるさん! (2018年3月13日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる研磨+(プロフ) - |д゚)チラッ (2018年3月9日 15時) (レス) id: a92238c517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2018年3月9日 8時