七話 ページ10
英雄高校初日。
両親のいない家に鍵をかけ、私は雄英高校に向かった。
推薦がなければ、桐ヶ谷君たちが行くSAOから帰ってきた学生達の学校に行くことになっていた。
学校は家から徒歩で二十分。
桐ヶ谷君たちの高校とは真逆。だから、会うこともない。
「おはよう」
出久と待ち合わせをして、学校へ。
「昨日はごめん」
『気にしてない』
一つあくびをしながら彼のオールマイトへの熱意を聞く。
はっきり言えば、あまり聞いてない。
『出久、前。赤』
話に夢中になって歩く足を止めない彼の服の裾を掴み停止させる。
「わ、ごめん。ありがとう」
信号が青になると彼は語るのをやめていた。
「にしても、やっぱりでかいなぁ」
英雄高校の校門前に足を止める。
『教室、A-１』
校門の横に貼られていた貼り紙を見る。
「えっと、A-1……ここだ！」
教室を探すのに手間取った。
中に入ると既に人が。
見覚えのある奴と初めて見る人が揉めている。
「げっ、ツートップ」
ボソリと呟く彼に私は首を傾げた。
「デク、テメェ……あ？何でお前がいるんだよ」
お前は私のことを指している。
『推薦きたから』
「推薦だ？ふざけんのも大概にしろよ」
私に手をあげる彼、爆豪。
「だ、ダメだよ！かっちゃん」
私を庇う出久。
「どけ、クソナードっ」
『出久、大丈夫』
「いや、ダメだから」
こんな奴、雷獣で蹴飛ばしたら一瞬なのに。
「教室壊す気！？」
あ、そっちの心配。
「君はあの時の！ぼ、俺は……」
「き、聞いてたよ。飯田くんだよね？」
しばらく、彼らの話を横目に私は自分の席を探した。
ここか。良かった、出久の後ろ。
「友達ごっこなら他所でやれ」
今度はなんだと声のする方へ。
「ここはヒーロー科だぞ」
芋虫がいた。
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朱里(プロフ) - まほちんさん» き、気づかなかった……全部直します！ありがとうございます！ (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
まほちん - 雄英高校が、ほとんど英雄高校になってます、、、！ (2018年3月23日 23時) (レス) id: 05f0b2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 名無し42823号さん» お、お恥ずかしい笑笑ありがとうございます！ (2017年12月3日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し42823号(プロフ) - 18話のクラインがクラウンになってますよ！お話面白いです！ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 2281aa880b (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» ご丁寧にありがとうございます！画像、貼り付けてみます！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2017年9月17日 19時
