二十六話 ページ30
今日は早く下校できたので、私の家に彼を招くことになった。
『どぞ』
「お、お邪魔します！」
私の部屋に案内し、先に出しておいた緑茶を机に。
枕元に置いていたナーヴギアを手に取って、私は話し始めた。
『数ヶ月前まで私はSAOにいたの』
ヘルメット型のナーヴギアを膝の上に乗せる。
『発売当初は普通のゲームだった。けど、ふと気づけばログアウトボタンは消えて最初の初期スポーン地点に全プレイヤーが集められた』
今でも覚えてる。
恐怖と不安、かなり焦った。
『そしたら、このゲームの作者。茅場晶彦の声が聞こえて、このゲームをクリアしなければこの世界から出ることは出来ないって言われて』
ナーヴギアを抱える力が強くなる。
出久は真剣な顔で話を聞いてくれていた。
『これはゲームであって、ゲームじゃない。そう言われて気づいた、デスゲームなんだって。
ゲームでの姿じゃなくて、今のこの姿に変えられて。全プレイヤーは泣き叫び、絶叫し、狂い、互いを殺し合うやつもいた』
絶体絶命のピンチになった時、人間はああなると思い知った。
『クリアをしないで、そのゲームで死んだ時。それは本当の死を意味した』
たとえ誰かがナーヴギアを外部から外してもそれは死に繋がる。
『死にそうな危険な時もあった。でも、仲間がいたから頑張れた』
私は前を向き、出久と向き合う。
『ゲームでの名前はモノクロ』
「話してくれてありがとう」
彼はどこか満足げにスッキリした顔をしていた。
『昨日と一昨日、その仲間に呼ばれて会ってた』
「そうだったんだ。良かった……」
彼はどうやら、別の勘違いをしていたらしい。
どんな勘違いしていたんだろう？
『今から……行く予定。いく？』
出久も。と付け加えるといいの？と返ってきた。
私は満面の笑みで返した。
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朱里(プロフ) - まほちんさん» き、気づかなかった……全部直します！ありがとうございます！ (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
まほちん - 雄英高校が、ほとんど英雄高校になってます、、、！ (2018年3月23日 23時) (レス) id: 05f0b2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 名無し42823号さん» お、お恥ずかしい笑笑ありがとうございます！ (2017年12月3日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し42823号(プロフ) - 18話のクラインがクラウンになってますよ！お話面白いです！ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 2281aa880b (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» ご丁寧にありがとうございます！画像、貼り付けてみます！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2017年9月17日 19時
