三十九話 ページ44
「デクっ！」
彼が。爆豪が来たから。
「と、常闇くん！しろっ」
常闇くんが爆豪の攻撃を受け止め、方向転換をして走り出す私。
「何だこいつ……」
こいつ。を指すのは常闇くんのダーク・シャドウ。
彼は瀬呂君に引き上げられ、自分の騎馬に戻った。
《おおぉ！？騎馬から離れたぞ？良いのかアレ！？》
ミッドナイト曰く、
「テクニカルなのでオッケー！地面に足ついてたらダメだったけど」
らしい。
観客には大好評だった。
《やはり狙われまくる1位と猛追をしかけるA組の面々共に実力者揃い！現在の保持ポイントはどうなってるのか、7分経過した現在のランクを見てみよう！》
と、モニターに順位が表示される。
《……あら！？ちょっと待てよコレ、A組緑谷以外パッとしてねえ…ってか爆豪あれ！？》
爆豪のハチマキが何者かに取られたらしい。
それを背に逃げる私たち。
「皆、逃げ切りやす……そんな上手くは、いかないか」
目の前に轟くんの騎馬が現れから。
「そろそろ、奪るぞ」
まるで狙った獲物を狩るような、そんな目をしていた。
《B組隆盛の中。果たして、千万ポイントは誰に頭を垂れるのかっ》
そんな中、轟チームにいた飯田くんが何かを呟いていた。
『なにか、来る』
耳を立ててその呟きに耳を澄ませる。
すると突然、向こうの騎馬が走り出した。と同時に千万ポイントのハチマキが取られた。
彼の首元に巻かれた大量のハチマキを鷲掴みにしようとしたが、上手くよけられる。
「取り返すぞ！」
常闇くんの言葉に私達は頷く。
相手は氷の壁を作って防御してくる。
『氷、任せて』
腕だけ鳳凰の羽にしてひと振りすれば炎が舞う。
その炎で氷の壁はみるみると溶け始めた。
それを狙って出久は個性を使う。と、見せかけハチマキを奪う。
それに予想はしていなかったらしい。
驚いた彼はハチマキを奪った彼を見た。
しかし、ハチマキの数字を確認すれば二桁の数。
そこで試合終了。
「安心しろ、緑谷」
申し訳なさと悔しさで涙を浮かべていた彼に常闇くんが何かを手に持って見せた。
それは高得点のハチマキ。
それを見て彼は涙を流した。
『大丈夫、大丈夫』
彼の頭を撫でて落ち着かせる。
「ありがとう」
そう呟きながら大量の涙を流した。
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朱里(プロフ) - まほちんさん» き、気づかなかった……全部直します！ありがとうございます！ (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
まほちん - 雄英高校が、ほとんど英雄高校になってます、、、！ (2018年3月23日 23時) (レス) id: 05f0b2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 名無し42823号さん» お、お恥ずかしい笑笑ありがとうございます！ (2017年12月3日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し42823号(プロフ) - 18話のクラインがクラウンになってますよ！お話面白いです！ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 2281aa880b (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» ご丁寧にありがとうございます！画像、貼り付けてみます！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2017年9月17日 19時
