暗殺ヒーロー (ページ10)

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part５５ページ10

私達はお辞儀をし、話を聞く。

「保須警察署署長の面構犬嗣さんだ」
「掛けたままで結構だわん」

緑谷君がすごい驚いてるよ。
凄く、頭を撫でたい衝動にかられる。

「資格未取得者が保護管理者の指示なく、個性で危害を加えたこと。たとえ相手がヒーロー殺しであろうとも、これは立派な規則違反だわん」

その言葉に確実に怒っている轟くん。

「それは暗殺者も同じだわん。例えあの事件と関わりがあろうとも資格未取得者には変わりないわん」

でもっ。と、怒りに任せて口を開こうとする轟くんに被せて私は口を開いた。

「ただし、それは私たちがやったと公開するかしないかの話。ですよね？」
「その通りだわん」

その場にいた有名な唯一のヒーロー、エンデヴァーの手柄になるか抜を受ける覚悟の上で私たちの手柄にするか。

「先に言ってくださいよ」

この場にいる四人の答えは決まった。

「よろしくお願いします」

それぞれがお願いする中、烏間先生の視線が痛い。

「あの、烏間先生……。イリーナ先生は？」
「それよりも言うことあるだろ？」

激おこなうですか。

「すいませんでした」
「だが、スナイパーライフルはうまく当たったみたいだな」

なぜそれを知って。
って言うか、褒められたの私？

「なんだ」

色々言いたいことはあるけど、とりあえずポカンと口を開けて烏間先生を見つめる。

「先生も褒めてくれる時あるんですね」
「俺をなんだと思っている」

げんこつが飛んできそうだったのでそこら辺でやめておく。

先生達が去ると私達は一息ついた。