暗殺ヒーロー (ページ6)

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part５１ページ6

ここはどこだろうか？
まるで暗い海に沈んだような何も無い部屋。

前も後ろも分からない。
私は死んだのかな？

ふと、優しい光が見えた。

あれは……

『お久しぶりですね、瑠衣さん』

懐かしい声に涙が出そうになった。

「お久しぶりです、殺せんせー」

姿は見えないけど、近くにいる。

『どうです？暗殺教室とは違う学生生活は』
「面白いですよ、どちらも」
『それは良かった』

しばらくの無言が続く。

「ねぇ、殺せんせー。私、どうしたら戻れるかな？まだ死ねないんだ」

『思いが強ければ、必ず戻れますとも。なるんでしょう？暗殺ヒーローに』

なる。ならなきゃいけない。
だってこんなにも面白そうな目標が目の前にあるんだ。

ならなきゃ絶対損する。

「じゃあ、行きなさい。私はあなたの事、ずっと見守ってます。ヌルフフフ」

私の身体は光に包まれた。

殺せんせーの声がだんだん遠のいていく。

殺せんせー、お幸せに。