暗殺ヒーロー (ページ15)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:1,069 hit

part５９ページ15

「はい、私が来た」

目的の場所には既にオールマイトが。

オールマイトの後ろにある入り組んだ建物がすごく気になる。

「今日のヒーロー基礎学は職場体験後という事で遊びを含んだレースの救助訓練を行う」

指定された場所からスタートし、誰が一番早くオールマイトの元にたどり着けるか。

ちなみに私の出番は轟くんと同じ二番目。

「手加減はしねぇぞ」
「こちらこそ」

最初のメンバーが終わると私達はそれぞれ指定の位置についた。

私の位置はかなり下の方であれを使うには持ってこいだ。

「では、スタートっ」

カンカンカンとリズムよく皆の足音が聞こえる。

私は下から暗殺技術の無音歩行を使って足音を消し、オールマイトの元へ。

なるべく皆から見えない程度で風のように静かに。

此処は特に響きやすい場所だから、少しでも立ち止まれば見つかる。

スライディングを用いて狭い場所やジャンプしなければ届かない所を行く。

このパイプを抜けた先にオールマイトがいる。
私の計算が正しければの話。

最後のスライディングを決めてしたえ降りる。
そして、オールマイトの真横に着地した。

「桜木少女、どこからっ！？」

どうやら付いたのは私が最初らしい。

こういうの久々だから、楽しかったなんて口が裂けても言えないだろう。

「うん？秘密かな」

丁度カメラからも見えない位置だったみたいで、私がどこから湧いたのか質問詰めである。

「まさか第２の個性がっ！？」

峰田くんがふざけて言ったつもりらしい。
けど皆は可能性は高いと私を見る。

「いや、ないから」

変換以外に持っていませんよとアピールするが信じてくれたかは微妙。

「使ったのか？」

ただ、轟くんには何を使ったか分かったみたいで皆がいる中それを言ったものだから余計信用されなくなった。

「轟くん、言うタイミング考えようか。今なら確実に誤解招く」
「？わりぃ」

絶対わかってないな。

【訂正】
主人公のセリフの『』から「」に変更しました