暗殺ヒーロー (ページ14)

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part５８ページ14

久々の英雄に私は足を踏み入れる。
教室に入ればいつものメンツと髪型が変わった爆豪がいた。

「え、なにそれ」

ふざけてるの？と笑いながら答えると爆発が飛んできた。

「ぶっ殺す」

どうやら、癖がついて治らないらしい。
彼を見て爆笑していたら、後ろに彼が現れた。

「病院ぶりだね」
「あぁ」

轟くんだ。

「そういや、お前ら大変だったな」

ヒーロー殺しの件。
暗殺教室とは違った空気、恐怖、興奮があった。

あの頃は殺せんせーが居たから万が一という出来事は回避できたけど。

今回は違う。
全てが本番だ。

あの教室で鍛えたからと言っても実践を前にしたら動きも変わる。

もっと強くならなければ。

「……！」

ポンと誰かの手が私の頭に乗る。
それは紛れもない彼の手。

「そんなこぇえ顔すんな」

私の頭を撫でる彼は心配そうな顔をしていた。

「大丈夫だ」

彼の言葉に強くならなければという興奮が落ち着く。

「ありがとう」

最近思った。

恋ってのはまだ分からないけど、彼が私に触れてこうしてくれると落ち着く。

「もうすぐHRの時間だ、みんな席につきたまえ！」

久しぶりに聞いた飯田くんの委員長ぶりにみんなはうるさいと言いながらも席に座る。

チャイムと同時に出てきたのは久しぶりの相澤先生。

相澤先生は顔を見に来ただけで今日の授業の場所を言うとすぐに職員室へ行ってしまった。

私たちもコスチュームを着て、指示された場所に向かう。

【訂正】
主人公のセリフの『』から「」に変更しました