【キ.ヨ】動画は伸びても俺の恋愛経験値は伸びない【完結】

10.最終話 ページ10

君と出会ってから

1日中家でゲームばかりだった俺の毎日が

ガラッと変わったんだ




こんな気持ち生まれて初めてで

恋愛すんのはすげー下手くそだから

かなり遠回りしちまったな







｢ごめん。いきなり･･･｣



｢いえ、大丈夫ですよ｣





その優しい笑顔


また胸が苦しくなる









｢迷惑なのは分かってる。
だけど聞いて欲しい事がある･･･｣




｢･････････｣




ごめん･･･


そんな顔させたいわけじゃないのに








｢Aちゃ･･･いや、A･･･！｣





何かもう


今の俺、失うもんなんもねーって感じ






｢俺、Aの事が好きです！
初めて会った時から･･･ずっと･･･！！｣




｢･･･え･･･｣





｢ずっと言おうと思ってて･･･
でも俺･･･なかなか言えなくて･･･



優しいところも、可愛い笑顔も
･･･全部大好き･･･です･･･｣









俺、よく出来ました









｢･･･彼氏いんのは知ってる。
でも、伝えておきたかったんだ･･･
ごめんな･･･｣









｢････････へっ･･････？｣



｢･･･ん･･･？｣



え？何その間抜けな声


俺の一世一大の告白ちゃんと伝わった！？









｢か･･･彼氏ってなんの事ですか･･･？｣




｢え･･･？
前一緒にいた男の人･･･｣





｢え？あ･･･もしかして兄ですか？｣





｢お･･･お兄さんんん！？？｣






なにそれ？

じゃあ全部全部全部俺の勘違い？？


嘘でしょ？？




｢あ･･･じゃあ彼氏は･･･｣



｢いないです･･･｣




｢え･･･てことは･･･？？｣





｢･･･///｣





｢えっ･･･！！
えっと･･･えーーっと･･･A！｣





｢はいっ･･･！｣







｢俺と、お付き合いしてください！｣






｢･･････はいっ！
よろしくお願いしますっ！｣







俺が差し出した右手を


彼女の小さな手が握り返してくれた




｢ほ･･･ほんとに？？｣



｢はいっ！これからは
『お友達以上』ですねっ｣





そう言って太陽のように笑う彼女


俺、失うもんなんもねーって思ってたけど


この笑顔は絶対離さねぇわ







｢すげー好き！！｣


｢えっ！
えっと･･･わたしもだよ、キヨくん///｣









こうして、俺達は晴れて


『友達以上』となった



次は『恋人以上』









やっぱりそれは段階を踏んで･･･








だな










おわり









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