【キ.ヨ】動画は伸びても俺の恋愛経験値は伸びない【完結】

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｢いらっしゃいませー！｣



｢･･･おっす･･･｣




今日もまた


スーパークソ雑魚タイム発動だ









｢こんにちわ！
今からあげ揚げたてですよっ｣


｢えっ･･･じゃあ１つ･･･｣



｢ありがとうございます！｣



やべー


お礼言われるだけでめっちゃ舞い上がるわ


なんか今なら


連絡先聞けそうな気がする･･･！！




｢あ･･･あのさ･･･！｣




｢あれー?キヨだ〜｣


｢･･･ヒラ！｣




ヒラは俺の実況仲間だ





おい


空気読めよラーヒー




｢ここのコンビニまで来てるの?
珍しいね、家の近くにもある･･･｣

｢あー！！！お前に話すことあったんだわ！
ほら行こーぜ！！はい、これお金！！｣



｢･･･あっ、はい！ありがとうございました！｣



｢えっ?えっ?俺まだなんも買ってな･･･｣


｢それじゃ、また！｣




俺はヒラの腕をつかんで駆け足で店を出た


絶対変な奴だと思われただろう


あー泣きそうだ





｢･･･なんかあったの?｣



ヒラは俺の様子がおかしい事に気づき

心配そうにこちらを見ている





｢･･･なぁ･･･｣


｢ん?｣


｢好きな子に告白ってどうすればいいんだ･･･?｣




｢はぁ?！何急に?てか俺に聞く?｣



｢お前なんかの実況で好きな子に
告白した時の話してたじゃん！｣



｢あーまぁ確かにしてたけど･･･｣



ヒラはうーんと腕を組んだ


メンタルがズタズタの今
俺は藁にすがる思いだ




｢･･･さっきのコンビニの店員さんの事が好きなんだ｣





｢うん･･･って、は！！?なんで分かったし！！｣


｢いや、分かるよ｣


｢エスパーかよ！！｣



なんだよすげぇ恥ずかしいじゃん！





｢･･･誰にも言うなよ･･･！！｣


俺はヒラの肩を揺さぶりながら訴える



｢あはははは言わないよー｣




目が笑ってねぇんだよ！！




あーあ･･･


俺って本当に情けない





今日もまた


眠れない夜になりそうだ







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