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文化祭当日
午前中のお化け屋敷の客足はあまり良くない
「俺、宣伝してくる!!」
キヨが意気揚々とそう言って客引きに行ってくれたけれど
なんだかキヨにばかり仕事を任せることが申し訳なくて私も看板を持って校内を回る事にした
あまり呼び込みとか得意ではないけれど、仕方がない
キヨと逆方向へと歩いた
「ねぇー、君のとこソレなにしてるの?」
途中、数人のグループに声を掛けられた
見たところ、男子大学生だろうか
「お・・・お化け屋敷です。宜しければ・・・・」
「おー行く行く!!」
「行ってあげるからさー、連絡先教えてよー」
「えっ・・・あの・・・・・」
執拗に連絡先を教えて欲しいと迫ってくるその人達に無力にも抵抗が出来ない
「いいじゃんLINEくらい」
「ねー早く教えてよ」
「・・・や・・・・・・っ!?」
突然、誰かに腕を掴まれてバランスを崩した
「・・・Aちゃん、探したよ」
頭上から聞こえてくる落ち着いた声
その声の主が誰なのか気付いた途端に
私の中に安心感がどっと溢れ出した
「あのー、俺の彼女になんか用ですかね?」
「・・・んだよ、男持ちかよ・・・」
「・・・つまんねー」
舌打ちをしながら彼らは去っていった
私はというと
どうやらフジくんの懐にすっぽり収まっているらしい
「あ・・・の、フジくん・・・・・・そろそろ・・・」
そろそろ、解放してもらわないと
周囲の視線がすごく痛い
「・・・・・もう少しだけ・・・ダメ・・・?」
フジくんの切ない声に言葉が詰まる
ズルい
そんな風に言われたら
何も言えない
「もうさ・・・Aちゃん中々見つからないし、見つけたと思ったらなんか男に絡まれてるし・・・・・」
「・・・フジくん・・・」
「・・・心配・・・した・・・・・」
力が込められたフジくんの腕は
小さく震えている
「・・・ありがとう・・・フジくん」
フジくんの腕の中は
なんだか心地が良かった
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よる - not駄作! (2019年1月4日 21時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 柚子さん» テストお疲れ様です!すごい・・・平均より上ですばらしい(*´ω`*)リクエストありがとうございます!!!!リクエストには全力で答えさせて貰います!!!!ありがとうございます!!!!鼻から花をいただけるようにがんばりますw (2018年6月7日 11時) (レス) id: fcf8aeaa85 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - うおっ!ついに…!完結ですね!いやー、テスト170位中60位でした。次回作で、ヒラさんの小説リクエストします!作ってくだされば、鼻から花をだしてみせます。何をいっているのでしょうか。できればでいいので!ではん今作もお疲れ様でした! (2018年6月6日 23時) (レス) id: eea949121f (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - まじめさん» ありがとうございます!まだ構成中なので早くお届けできるようがんばります・・・(;∀;) (2018年6月4日 20時) (レス) id: fcf8aeaa85 (このIDを非表示/違反報告)
まじめ(プロフ) - さぼてんさん» みんな幸せで良かったです(*’ω’ノノ゙☆パチパチ 新作…!!めっちゃ楽しみにしてます!!!!!!!!!! (2018年6月4日 15時) (レス) id: e25cec026c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さぼてん | 作成日時:2018年4月23日 21時