38. ページ21
「お化け屋敷？」
こくんと頷くAちゃん
その顔はまさに、絶望といったところか
「結局自分の意見が言えずに賛成多数で決まっちゃって････」
「Aちゃんはお化け屋敷反対だったんだ？」
「･･･だって･･･」
口篭ったAちゃんを見て俺は察した
「もしかして、怖いの苦手･･･？」
再び、こくんと頷いたAちゃん
あぁほんと、反則級に可愛い
俺がずっとそばで守ってあげる。
なんてキザな言葉を言いたくなる
でもそんなこと言えない経験値不足な俺
キヨがAちゃんを好きだと気付いてから、俺達はお互い恋の相談をする事はなくなった
奥手なキヨの相談にのってる時は偉そうに色々口出ししていた俺も、実際は自分の事となると何も出来ないなんて
キヨが知ったら馬鹿にするんだろうな
「明日から色々準備とか始めなきゃだし･･･この時期が一番忙しいんだよね」
「Aちゃん委員長だしね」
「うん、だけどキヨが手伝ってくれるって張り切って言ってた」
「そ･･･か、良かったじゃん」
正直、今となってはキヨのことがとてつもなく羨ましい
俺がAちゃんと話せるのは塾のある時だけだ
もし俺もAちゃんと同じ学校に通ってれば
もしAちゃんと同じクラスになってたら
もし
俺とキヨが逆の立場だったら･･･
そしたら俺は
言い訳なんかせずにAちゃんに好きと伝えられていたのだろうか
「･･･大変そうだね。委員長ってしんどくない？」
「うーん･･･確かに大変な事は沢山あるけど･･･でもね、」
「･･････？」
「委員長になった以上は、ちゃんと責任もって自分のやるべき事を全うしたいなって。」
えへへと笑ったAちゃんに釘付けになった
なんだか心の中の靄が晴れていくような
そんな感覚
「(･･････そうか･･････)」
いつしか俺、キヨに説教したことあったっけ
『どんなに足掻いても変えれない事で悩むなんて勿体無いよ。お前はお前だけなんだしさ』
今の俺とAちゃんの関係を変えることなんて出来ない
自分の立場をちゃんと受け止めて
俺が出来る事を全うするしかないんだ
「･･･Aちゃん」
「ん？なに？フジくん」
タラレバばかり考えていても
なにも進まない
「今度、塾の帰りにどこかご飯でも行かない？」
俺は他の誰でもない
俺でしかないんだから
.
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よる - not駄作！ (2019年1月4日 21時) (
レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 柚子さん» テストお疲れ様です！すごい･･･平均より上ですばらしい(*´ω｀*)リクエストありがとうございます！！！！リクエストには全力で答えさせて貰います！！！！ありがとうございます！！！！鼻から花をいただけるようにがんばりますw (2018年6月7日 11時) (レス) id: fcf8aeaa85 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - うおっ！ついに…！完結ですね！いやー、テスト170位中60位でした。次回作で、ヒラさんの小説リクエストします！作ってくだされば、鼻から花をだしてみせます。何をいっているのでしょうか。できればでいいので！ではん今作もお疲れ様でした！ (2018年6月6日 23時) (レス) id: eea949121f (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - まじめさん» ありがとうございます！まだ構成中なので早くお届けできるようがんばります･･･(;∀;) (2018年6月4日 20時) (レス) id: fcf8aeaa85 (このIDを非表示/違反報告)
まじめ(プロフ) - さぼてんさん» みんな幸せで良かったです(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ 新作…！！めっちゃ楽しみにしてます！！！！！！！！！！ (2018年6月4日 15時) (レス) id: e25cec026c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さぼてん
| 作成日時：2018年4月23日 21時
