第四十四話:呼び出し ページ49
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「ほんまか！？ほんまに使ってええんか！」
『あぁ、本当だ。本当だから揺らすな、目が回る』
興奮気味のコネシマに肩を捕まれ、ぐわんぐわんと揺さぶられる。ただでさえ力が強いのだから自重して欲しい。
「シッマ、椿木さん目ェ回しとる」
「ん？あぁ、すまへんな！いやぁ、一瞬怒られるかと思ったからビックリしてもうて。すまんすまん」
『いや…大丈夫だ…』
鬱島の忠告を受けたコネシマはぱっと肩から手を離す。未だ覚束無い足取りで少しばかりコネシマから距離を取った。
暫くして酔いも収まった頃、私は全員の注目が集まるよう咳払いを一つした。
『校庭を使用するにあたって条件がある』
彼らは口を挟むこと無く、黙ったまま次の言葉を待っている。
『校庭は本来サッカー部と野球部が使用権を持っている。その為、君達と活動時間が被ることもあるだろう。その時は互いに配慮をする事。問題を起こした場合は即校庭の解放を取り消し、縮小工事を執り行う。いいな？』
目の前の彼らが各々首を縦に振ったのを確認したところで、ポケットに入っていた携帯が鳴る。ディスプレイには『ひとらん』の文字。彼から電話が来るのは珍しい。首を傾げながらも受話器ボタンを押した。
『もしもし、どうした』
「今どこに居るの？」
聞こえてきたのは普段より少し上擦った声。どうやら大分焦っているらしく、いつもより早口で語尾が強い。
『質問を質問で返すな。……校庭だが、随分と焦っているな。何があった』
「大変なことが起こってる。詳しいことは後で話すから取り敢えず今直ぐ生徒会室に来て」
『分かった。今向かう、それじゃあ』
そう言って通話を切る。
ひとらんがあそこまで取り乱すのは滅多に無い。それ程までの緊急事態なのだろう。
「何があったん？」
顔を覗き込んできたのはシャオロン。視界いっぱいに明るい茶髪と黄色が広がり、思わず仰け反った。
『緊急の呼び出しだ。すまないが今日はこれで失礼する』
携帯を仕舞い、魔法を使って運動着からいつもの制服へと着替える。こういう時に魔法というものは便利なのだ。
校舎に踵を返した私は、ひとらんが居るであろう生徒会室へ急いだ。
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鶴木(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！ (2020年9月13日 13時) (
レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - あ″ぁ好き！シナリオ面白いです(*´∇｀*)本当に！いい展開！ (2020年9月12日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - Tさんさん» ひゃー！ありがとうございます！！女王様主人公大好きなので動かすのが楽しいです……更新頑張ります！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
Tさん(プロフ) - 主人公の性格と世界線が凄い好きです…！ もう、好きです！(2回目)無理しない程に頑張って下さい！応援しております〜、 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 0fb9fed1ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - #よにん。＠変人系カップル＆シトラ教教組さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年8月5日 16時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴木 | 作成日時：2020年7月20日 22時
