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第三話:改革開始 ページ4

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間抜けな声を発した江見にAはその端正な眉をぴくりと動かしたが、すぐに何時もの鉄面皮を貼り付け、言葉を続けた。

『聞こえなかったのか?"私が作った"校則の一覧表を出せと言っている』
「あっ、はい、只今!」

江見は再度その声に体を跳ねさせたあと、ばたばたと慌てて資料室へ入っていった。


ややして資料室から出てきた江見は、手に持っていた一冊のファイルをAへ手渡した。

「こちらです」
『あぁ、有難う』

桐ノ院(とうのいん)学園 校則改訂版】と記されたそのファイルを慣れた手つきでAは捲っていく。

時折眉を顰めたり、考え込む素振りをしながら何か呟いたりするA。傍に控える江見はソワソワと落ち着かない様子でそこに居た。

ある程度見終わったのか、彼女はファイルを閉じて江見に問い掛けた。

『江見、今日の仕事はあとどれぐらいだ』
「えぇっと…今日は量が少ないのであと10分程で粗方終わるかと…」
『そうか、なら仕事が終わり次第、私の机に来るように。君には協力を仰ぎたい』
「は、はい…承知しました…」

言い終わるや否や、Aはくるりと身を翻したかと思えば、彼女が入室した時から置いてけぼりを食らっていた白波に向き直った。

『白波もここに居るなら手伝って貰う。仕事が終わり次第、私の元へ来い』
「え、うん……」

白波は頭が追い付いていないのか、江見同様間抜けな返事を返した。

再び彼女は身を翻し、定位置である生徒会長専用の机に向かい、黒革の椅子に腰を下ろした。

そんな彼女を白波と江見の二人はポカーンと口を開けて見詰めている。そんな彼らを気にも留めず、Aは再度ファイルを開き、別紙に何かを書き留めている。

暫くしてはっと我に返った江見は恐る恐るといった様子でAに問い掛けた。

「生徒会長、いきなりどうされたんですか?
貴女は一体、何をしようというのですか?」

江見の質問に、Aは血色の良い唇を三日月形に歪めながら答えた。



『───改革さ』




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第四話:協力→←第二話:生徒会室にて



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鶴木(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます! (2020年9月13日 13時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - あ″ぁ好き!シナリオ面白いです(*´∇`*)本当に!いい展開! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - Tさんさん» ひゃー!ありがとうございます!!女王様主人公大好きなので動かすのが楽しいです……更新頑張ります!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
Tさん(プロフ) - 主人公の性格と世界線が凄い好きです…! もう、好きです!(2回目)無理しない程に頑張って下さい!応援しております〜、 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 0fb9fed1ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - #よにん。@変人系カップル&シトラ教教組さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月5日 16時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鶴木 | 作成日時:2020年7月20日 22時

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