【刀剣乱舞】付喪神に育てられた子 (ページ6)

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次の日。
私は白空を持ち、和風な大きい家屋の前に立っていた。

なんだここ。
紫奇の家でもこんなに大きくなかったはずだけど。

『こんちゃん、私こんな広いとこで暮らせないよ？』

こん「何も一人でお住まいになるわけではございません！
　刀剣男士とともに過ごすのです！
　まあ中にお入りください！」

この狐語尾にビックリマークつけなきゃしゃべれないのかな？
ちょっとうるさくない？

こんちゃんに押されて中に入る。
迷路のような廊下をグネグネ曲がって審神者部屋に連れてこられた。

『ねえ私ここ絶対に一人でたどり着けない』

こん「いつか慣れますって。
　それまではご自分で頑張ってください」

こいつ鬼か。

こん「そんなことはどうでもいいとして、
　ほら、初期刀を選んでください！」

そういうとこんちゃんはタブレットを差し出してきた

『初期刀？』

それをのぞき込むと、5人の画像が表示されていた。

こん「勿論ここで選ばなかった刀剣男士も後々手に入りますぞ！」

ふむ。誰にしようか。
会話が弾みそうなのがいいんだけど。
赤い人とか楽しそうだよね。
でもこの布かぶった人もいいなあ…

『うーん…こんちゃん、布かぶった人と赤い人どっちの方が会話しやすいかな？』

こん「山姥切国広と加州清光ですか？
　山姥切は根が暗いので会話は弾まないと思いますが…」

この人根暗なの？無口そうなのはわかるんだけど。

『それなら赤いひ…加州清光だったっけ
　その人にする』

こん「わかりました！
　ではどうぞ！」

するとこんちゃんの持ってるタブレットが光った。

『うわ』

反射で目を閉じる。

次に目を開くと、黒色と赤色のデザインの刀がそこにあった。

こん「では、顕現なさってください！」

…いや、〝けんげん”って何…