【刀剣乱舞】付喪神に育てられた子 (ページ25)

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prrrrrｶﾞﾁｬ

朱玖「どしたー」

『どうしたもこうしたもないよ！紫奇どうなってんの！？
　なんで斬りかかられたりしてんの！？』

朱玖「耳が潰れる怒鳴んじゃねえ！！
　電話つながったのか、よかったじゃん」

『ごめん！！じゃなくて！！
　紫奇どんなとこ行ってんの！？
　審神者って生命脅かされるみたいな仕事じゃなかったよね！？』

朱玖「あーそれか。あいつブラック本丸ってとこ行ってんだよ。
　人間不信とかになってる刀剣男士がいるとこ」

『はあ？あんまりよくわかんないけどやばいんだよね？

薬研「たいしょー！呼んできたぞー！！」

　あ、ごめん行ってくる』ﾌﾞﾂ

朱玖「………よくわかんねえのはこっちだよ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本丸NO.62952、っと。
ゲートに打ち込むとゲート先には薄暗い靄のようなものがかかった庭らしきものが見えた。

なにこれいかにもやばそうなんですけど。

加州「うわっ…なにここ」

薬研「俺たちの本丸とそっくりだな」

『だね』

スゥ、と大きく息を吸う。

『紫奇！！！！弱いが助けに来たよ！！！！
　どこにいるか返事して！！！』

紫奇「Aか！？こっちだ！つかなんでここ分かったんだ！？
　うわああああ宗三止まるな！！！機動男士紫が後ろにいるんだって！！！」

『そっちのこんちゃんがあんたの落とした携帯で本丸ナンバー言ってくれたの！！
　行くよ皆！』

薬研「おうよ！宗三の旦那大丈夫かぁ！！」

鶴「任せとけ！行くぞ光坊！！」

光忠「オーケー、かっこよく行こう！！」

鯰尾「頑張ります！！」

加州「さあ突撃だっ！！！」

内装も、部屋割りも、まるっきり同じだ。
こういうものなのかな？

薬研「…広間で戦闘が起こってる」

鯰尾「…いち兄、小夜、加州さん、安定さん、宗三さんの声が聞こえます。
　後は…鶴丸さんとかかな合わせて十数人はいます」

『その加州とか宗三さんはここの本丸にいた刀(ひと)かな。
　……気を付けて。いくよ蛇薙』

蛇薙「はいはい、襖ごと薙ぐからどいてね」

ブォンッという風を切る音とともに襖が横に斬れる。

『よっと…っとぉ！？』

広間に一歩踏み出すと目の前を紅い何かが掠めた。

「何か」は紅い血が滴る刀で、

刀の持ち主は綺麗な水色の髪と、

真っ赤に染まった眼を持つ男士だった。

「何人来ようと知らない。私は弟達を守るだけだ」