4.飼い主 ページ4
お菓子禁止生活が始まって三日目
歯医者に出向き
処置を取っている最中
Aには限界が見え始めていた
机の上にある飴玉をぼーっと眺めては
手を伸ばして引っ込めてまたぼーっとして
この繰り返しである
『見るだけだから…！』とショッピに懇願し
しぶしぶ許可を得たこの楽しみを崩してはならぬ
と働く理性
社員もショッピから餌付け禁止と言われた手前
心の中で「がんばれA」と応援する事しか出来なかった
時間は過ぎ
社員がぞろぞろと帰宅する中
コートを着たAがショッピの元へ向かう
『見て！飴玉、無くなってへんやろ？』
痩せ我慢の笑顔を向けるAに
ショッピはゆっくりと目を細めた
shp「食べなかったんすね。
我慢できて偉いです」
ふわりと頭を撫でてそう言う
それが今のAにとって唯一の心の支えであり、嬉しそうに微笑んだ
傍から見たら餌を我慢している犬とその飼い主である
kn「(ショッピ君、楽しんでんな…
ほんま、歪んだ愛情向けられてんでA)」
コネシマは哀れんだ
shp「帰りますか」
『え、』
shp「送りますよ。車で」
『いや、悪いわ。ええよ』
たじろぐAをまっすぐ見つめるショッピ
shp「歩いて駅に向かったら沢山のお店が目に入るでしょ？」
『そんな、大丈夫やで
俺も大人なんやから』
shp「そのチラシちゃんと隠してから言いましょうね」
『……はい』
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しらたまみるるん - コメント失礼します！物語拝見させていただきました！神作品ですね､､､✨すごく感動しました！これからも頑張ってください！ (10月15日 16時) (
レス) id: ef9723c520 (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - るみさん» ありがとうございます！嬉しい限りです…頑張ります！ (2023年1月18日 19時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - おかえりなさい！ずっと待ってましたこれからも投稿頑張って下さい！ (2023年1月18日 14時) (レス) @page6 id: dcecfeb058 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - ドキドキが止まらん！sypくんさいこう！ (2022年12月29日 14時) (レス) @page5 id: dcecfeb058 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまむ | 作成日時：2022年11月26日 13時
