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え、え、なんで
だめだ、脳が処理しきれない。
つまり、無駄だったってこと…？
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！！！！
そんなの、認めたくない。
顔が青ざめて、焦点が定まらなくて、胃液が込み上げる。
う"ぇっ…
ぐらぐら
ぐらぐらぐらぐら
「やっぱりいいねぇその顔。」
彼は長い指を口元にあてて幸せそうに目を細めた。
ぐにゃり
そんな効果音が聞こえた気がした。
そのままこちらに近づいてくる。
そ、そうだ、早く悲鳴を…ｯ！！
ここはマンションなんだからよく響くはず！！！
思いっきり口を開くと、後ろから大きな手が現れ、塞がれた。
『んぅ…ｯｯ？！』
「だめじゃな〜い、飛び出しちゃ。」
耳元でぶるーくの甘い声が聞こえる。
脳内で警告音が鳴り止まなくて、必死に暴れるも一回り大きい男の力に適う訳もなく。
拍動が乱れる。
脳に酸素が届かない。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！！
ここで逃げなきゃ！！
もうチャンスはない！！！！
しかし、その願いは叶いそうになくて視界が歪む。
ゆらゆら
ゆらゆらゆらゆら
きんときの顔が歪む。
『んー！んんー！』
彼の指が私の涙を拭う。
「可哀想に、折角逃げられると思ったのにね。」
その言葉とは裏腹に彼の顔は越に満ちている。
興奮が抑えきれないみたいだ。
後ろでぶるーくが口を開いた。
「そもそもなぁんで僕の言葉を信じたんだか。
"きんさんが外出してるから世話を任された"って初めに言ったよね、僕。覚えてる？
でも
きんさんは外出なんてしてない。
君を試してたんだよ、ずっと。」
瞳孔が開く。
上手く酸素を取り入れることができない。
「君、ほんとにきんさんのこと知らないんだね。
どーせ、まだ"バイト先で出会った大学生"だと思ってんでしょ。」
え…
違うの……
彼はきんとき、同じバイト先に務める違う大学の先輩……
私の絶望しきった顔を見てきんときは更に頬を染め、ぶるーくは呆れたように溜息をついた。
「まぁ、取り敢えず家に入ろう。」
きんときのその言葉を合図に私は再び地獄に引きずり込まれた。
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あまむ(プロフ) - ぬんぬかさん» ありがとうございます！そのお言葉に救われます！更新頑張れます🙇🏻♂️🙇🏻♂️ (2023年5月2日 19時) (
レス) @page31 id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんぬか - 完結おめでとうございますあああああああああまじ最高でした……これからも主様応援させていただきます大好きですあああああああ😭😭 (2023年5月2日 19時) (レス) @page31 id: 04ab76775a (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - 58ab587xさん» お褒めのお言葉…嬉しいです🙇🏻♂️🙇🏻♂️読んでいただきありがとうございます✨️更新頑張ります！ (2023年4月19日 7時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
58ab587x(プロフ) - めちゃんこすこです｡｡。設定流れ全部好きです(((( (2023年4月19日 0時) (レス) @page18 id: e7d939d8f7 (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - 黒輝雷音さん» 神なんて勿体なきお言葉、ありがとうございます🙇🏻♂️嬉しいです！頑張ります💪🏻 (2023年3月17日 1時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまむ | 作成日時：2023年3月2日 16時
