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HRが終わると教室は一気に賑やかになる
ここのところ大会に向けて部活が忙しくて、
鬱には申し訳ないが部活の準備をしながら彼の話を聞いていた
ut「あ、せや
なんやごっつ高いチョコもろたんよ」
「ん？また女の子から？」
ut「ちゃうちゃう、親がや
てかなんやねんまたって」
カーディガンの袖を伸ばした可愛らしい手が俺を叩く
「ごめんって笑
それで、貰いにいってもいいの？今夜？」
制汗剤をバッグに詰めてそう聞くと
鬱が急に黙り込む
あまりにも急だったから荷物をまとめる手が止まった
具合でも悪くなったのかと思って
下を向く彼の顔を覗き込むと、
か細い声で
ut「…別に、ぱっと貰って帰るんじゃのうて…
一緒に食べたらええやん……食べに来たらええやん……なんで僕といる時間短くしようとするん…」
や っ て し ま っ た
「あ、ごめん！荷物まとめながらとか悪かったよな、ほんとにごめん！！」
ut「そうじゃないねん！」
声を荒らげる鬱に教室が静まる
「………もういい」そう言って彼は教室から出ていってしまった
幼なじみの見たことがない姿に部活のことなんてもはや頭になくて気がつけば彼を追いかけていた
生徒でごった返す校舎を小走りで駆ける
鬱の姿は見当たらなくて
息がつまりそうになったが、
彼がいる場所にピンときた
旧校舎の三階、入学当初まだ鬱以外に友達がいなかった頃、2人で満開の桜を見ていたあの場所
屋上に繋がる扉を開くと、彼の青みがかった髪が揺れていた
息を上げる身体を無視してずんずんと彼の元へ向かい、肩を抱いた
ut「…。」
瞳が涙で揺れている
頑なに口を開かない
こんな時、どうしたらいいのか
きっと頭がいい人は名案をぱっと思いつくのだろう。
しかし俺には、こんなことしか出来ない！！
「よし、鬱
ーー帰ろうか！！」
目を見開く彼の手を引きながら部長にLINEを入れた。すぐに夥しい数の返信がきたけど、
通知を切って無視した
あれよあれよと鬱の家に着く
もう何回お邪魔したか分からない家
間取りも完全に把握している
鬱をベッドに座らせ、自分は床に座って向き合う
「鬱、馬鹿な俺に教えてくれん？
何が嫌やったか
じゃないと謝るにも謝れん」
沈黙が流れた
時計の秒針の音が響く
何か言おうと口を開けた時ーー
ut「やっぱお前は馬鹿やな。
謝らんでええのに。僕のわがままやのに。
忙しい時期やのに部活休んで。」
感傷的に笑う彼を見つめていると、ぽつりぽつりと話し始めた。
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あまむ(プロフ) - 柚衣さん» ありがとうございます(✧Д✧)!励みになります! (2022年3月24日 20時) (
レス) @page28 id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - は？好きなんだが？？なんでこんなに文才があるんだぁ！？(←ただの嫉妬)(←小学生からやり直せ) (2022年3月24日 2時) (レス) @page27 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - ちーずたわーさん» わー！そんな勿体ないお言葉ありがとうございます!!更新頑張れます!一緒にご飯五号食べましょう（？）!! (2022年3月14日 5時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちーずたわー - ｸﾞﾍｸﾞﾍｸﾞﾍ(((スミマセン。尊くてｸﾞﾍｸﾞﾍってました(?)展開が美味しすぎて、ご飯五号位食べれます()更新頑張って下さい！o(≧▽≦)o ﾌﾚｰｯﾌﾚｰｯ! (2022年3月13日 16時) (レス) id: 56fbf8029f (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - ありがとうございます！すみません!!すぐに直します。優しく教えて頂きありがとうございます（土下座） (2022年3月8日 14時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまむ | 作成日時：2022年3月8日 11時
