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次の日。
私はウヨンさんに買ってもらった服を着ようとした。
また、周りを見ればウヨンさんはやっぱりいなかった。
『なんでいないんだろ…』
不思議に思いながら今日も私は料理を作る。
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WY「ただいまー!」
元気よくウヨンさんが扉を開ける。
そんなウヨンさんに出来た料理を出した。
その料理を物凄いスピードで食べていく。
『そんなにお腹が空いてるんですか?』
WY「ちょっと運動してきたからね〜」
『私、気になってたんですけどウヨンさんっていつも朝早くから何をしているんですか?』
WY「剣の稽古だよ!」
『剣の稽古…?』
WY「そ、毎朝あるからいつも行って鍛錬してるんだー!」
剣。
シンプル凄いと思った。
日が昇り始めた頃にはもう家にはいない。
夜明け前に起きて練習を始めているのだろう。
きっとウヨンさんは寝不足で疲れているのにそれを1ミリたりとも見せない。
だとすれば相当な精神力の持ち主だ。
『辛くないんですか?』
WY「うーん…辛い時もあるけど、剣を使うのが上手くなった時とか先生に褒めてもらえる事があるから、ここまで続けられているんだと思う」
WY「それに、そんな辛いって言ってる暇なんてないからね…笑」
空になったお椀をスッと置いて下を向きながら笑う。
『どうしてですか?』
WY「俺の家系は先祖代々、剣術を習っていたんだ。
それで早くに亡くなった父さんから剣を習得するように言われてた」
WY「それと…もう1つ。
皇子を護るために俺は剣を持っている」
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作者名:いちご豆大福 | 作成日時:2022年3月29日 17時