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パッと顔を上げるとユノはこう言った。
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YH「…俺、Aの事を信じるよ」
『えっ…本当…?』
YH「だって急にあんな格好で倒れてたら怖いじゃん?笑
違う世界に行けるって思えばあの状況は理解出来る」
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私は、なんていい幼なじみを持ったんだと改めて思った。
緊張が一気にほどける。
『ねぇ、今から行きたいんだけどいい?』
YH「また急だね笑
…俺も行く。もし行けなかったら救急車呼ばないといけないから」
『ありがとう…』
そう言って、ハンガーにかけた韓服を持ち出して2人であの橋の所へ行く。
その道中、こんな事を話した。
『ウヨンさん達の所からこっちに来たら、時間があんまり経ってなかったんだよね』
YH「どういう事?」
『向こうの何日間が、こっちで言う1時間計算になるって事』
YH「へーなるほどね…」
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そんな話をしている内にとうとう橋に着いた。
私は欄干のそばで深呼吸をする。
橋の下にはユノが立って私の事を心配そうに見ていた。
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_____スッ
目を閉じればあの感覚が私を襲った。
そのまま私は身を乗り出して頭から落ちていった。
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気がつくと私の頬に冷たい感触がした。
WY「A!!」
目を開けるとそこにはウヨンさんがいる。
WY「もう!全然帰ってこないから心配したいんだよ!」
ウヨンさんは半泣き状態で私の事をギュッと抱きしめた。
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作者名:いちご豆大福 | 作成日時:2022年3月29日 17時