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ジョンホさんからこんなにたくさんの話を聞いたのは初めてだった。
ジョンホさんの過去。
それは私の想像を絶するもので、
辛い、苦しいといった感情がよく伝わってきた。
JH「はぁ…こんな話してすみません…笑」
ジョンホさんはため息をついて苦笑いを浮かべる。
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_____ギュッ…
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JH「…!?」
私は思わず体が動いてジョンホさんを抱きしめた。
まるで泣いた子供をを慰めるように優しく。
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JH「…ありがとう」
彼はそう言ってニコッと笑った。
そして、私達2人はこの事を秘密にするという約束をした。
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次の日。
今日も、もちろん練習のための支度をする。
すると、家の扉を叩く音がした。
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YS「…失礼します」
家の扉をゆっくり開けると、そこにはヨサンさんが立っていた。
私は昨日の事を思い出して怖くなり、後ずさりをする。
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YS「あの…Aさん…」
『…』
YS「昨日は申し訳ありませんでした…」
『えっ…?』
私の目の前には頭を下げたヨサンさんがいる。
私は拍子抜けしてその場で立ち尽くす。
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YS「実はあの後、皇子から言われたんです。
あなたは自分の本当の正体をバラすような人ではないと」
ヨサンさんによれば何度も説得をしてジョンホさんは私の事を許して貰えるように頼み込んでくれたらしい。
YS「僕は何年もの間、皇子の事を見てきました。
あの人が言っているんです。僕もあなたを信じます」
『あっ、ありがとうございます…!』
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嬉しかった。
命が助かった事だけでなく、私はたくさんの人達に信頼されているんだと気づいた。
それに気づかせてくれはジョンホさんには感謝しかない。
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『ヨサンさん、あの事を聞いちゃったのはごめんなさい。
でもこれからはもっと信じて貰えるように頑張ります!』
YS「クスッ、分かりました。
こちらこそ皇子や僕が迷惑をおかけするかもしれませんがどうかよろしくお願いします」
そう言って私達は和解する事ができた。
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作者名:いちご豆大福 | 作成日時:2022年3月29日 17時