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#20 ページ20
























夕方。



家に帰ると何かの匂いがした。



















WY「おかえり!」







ウヨンさんが元気よくそう言ってくれた。


部屋にはいつもの鍋がある。








もしかして作ってくれたのかな…?








WY「あ、気づいた?笑」


『作ったんですか?笑』







WY「うん!いつもはAにやってもらってばかりだから、たまにはしようと思って!」







ウヨンさんの優しさに私は思わず笑みがこぼれた。



















そして、2人で一緒にご飯を食べる。



相変わらず料理が下手なところは変わってないみたい。









ちょっとだけ味付けを濃くすれば良くなるんだけどな…笑









そう思っていると私の目に1冊の本が目に入った。








私があの時、図書館から持ち出した本。



そう言えば内容をじっくり見たくて持ってきちゃったんだっけ…。





この時代に来てしまって結局、見れていない。




















後で見よう。





私は、ウヨンさんが寝た後に見る事にした。









































_________________________________________


























綺麗な満月が顔を出す時刻にロウソクの火を使って本を開いた。







『朝鮮時代なのは分かってるんだけどな…』






読み進めていくと、





かつて皇帝と王妃が朝鮮という国の頂点に君臨していた。


その2人には1人の子供がいたそうだが、その素顔や名前は誰にも知られていなかった。


そんな名も無き皇子を護っているのは日々、鍛錬を積んで剣術、弓矢、武術を習得している人々。


特に有名な人はウヨン、ヨサン、サンなどが挙げられる。



















『これって…』








私は読んでいくうちに驚きが隠せなくなった。



なぜなら、






そこに出てくる登場人物や状況まで全てが私のいる時代と全く同じだったのだ。


こんな偶然、有り得るのだろうか。






















私は驚いた反動で読むのを止めた。

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作者名:いちご豆大福 | 作成日時:2022年3月29日 17時

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