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WY「さあさあ!ボーッとしてないでこれに着替えて!」
そう言って渡されたのは服と髪の毛を結ぶ紐。
いつも私が着ている服と違って、袖は白で赤と黒を基調とした動きやすそうなものだった。
これが恐らく私の練習着。
着替える場所を探してその周りをグルグルと回る。
だけど、一向に見つからない。
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?「やぁ、どうかしたの?」
声をかけてくれたのは、いつものあの男性だった。
『ちょっと着替える場所が分からなくて…笑』
?「あーそれならあっちにあるよ」
『あっ、ありがとうございます…!
えっと…あなたもここに練習に来ているんですか?』
?「うん、まぁ忙しいからたまにしか来れないけどね笑」
『そうなんですね…』
同じ場所に来れる事に嬉しさを感じたと同時に、その人がたまにしか来ない事に少し寂しさも感じた。
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あっ、そう言えば名前をずっと聞いてない…。
『あの、すみません!』
?「ん?」
『お名前…私、全然聞いてなくて…笑』
?「あぁ…」
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JH「チェ・ジョンホ」
『チェ・ジョンホさん…』
JH「うん、君は?」
『私の名前はユン・Aっていいます!』
JH「Aさんか…これからよろしく」
『…はい!』
やっと名前を知れた…。
私は嬉しくなって持っている服をキュッと掴んだ。
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作者名:いちご豆大福 | 作成日時:2022年3月29日 17時