ポニーテール。 (ページ24)

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豆「ほ、ほんと…？」

『バカっ…私がこんな時に嘘をつくとでも？』

豆「…っ」

『ｷｬｯ!!』

泣きじゃくっていた私をｸﾞｲｯと引き寄せると、体は一成の腕に包まれた。

『なっ…//涙が、制服っ、付いちゃうから…』

豆「そんなのどうでもいい」

『…っ//』

一成から伝わる熱がとてもポカポカする…。

豆「…ありがと。Aちゃん」

『ﾌﾌｯ、こちらこそ』

あぁ、本当に好きだなぁ…。

こんな事になるならハチマキ交換しておけば良かった…。

って、そういやあの子の事はどうなったんだろ？

『そういえば、気になってたんだけどさ…』

豆「ん？」

『体育祭の時にたまたま見ちゃって…その、、
一成が女の子にハチマキくださいって言われてるの』

豆「あぁ…」

『その子の事はもういいの？』

豆「なんでそんな事聞くの？」

『えっ、だって、ハチマキ渡したんじゃ…』

豆「え？僕渡してないよ？」

『え…？』

頭が真っ白になった。

え…？渡してないですって…？

『じゃ、じゃあ、写真撮る時にハチマキ取ってたのはなんで！？』

豆「あっ、あれは…//」

恥ずかしそうに手を頭の後ろに回してﾎﾟﾘﾎﾟﾘと一成はかき始める。

豆「ハチマキ、Aちゃんに渡したくて…//
だからあの時はすぐに渡せるようにわざと外してた」

『そ、そうだったの！？』

豆「その後、急にAちゃんが怒って走っていくもんだから僕何かしちゃったのかと思ってめっちゃ焦ったもん！」

『へぇ…』

なんだか全身の力が抜けてﾍﾆｬっとその場に座り込んでしまった。

結局、私の勘違いだったのかぁ…。

最悪だな。

豆「どうしたの？…あ、もしかして
僕があの子と交換したから嫉妬してたの？笑」

『違うし』

豆「まーた強がっちゃってー笑」

『ムカつく…//』

豆「ｱﾊﾊｯ、そーゆー所も好きだよ」

『そうやって私の機嫌を取ろうとしてるんでしょ』

豆「そんな事ないってー笑」

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私もそうやって子供みたいにいつまでも無邪気な一成が大好きだよ。