ポニーテール。 (ページ23)

今日:16 hit、昨日:6 hit、合計:42,229 hit

#23 ページ23

･

･

ｷｰﾝｺｰﾝ…ｶｰﾝｺｰﾝ…

2時間目の始まりを知らせるチャイムが鳴り響く。

突然、一成が私の前に現れてここまで来た。

足の速い一成に引っ張られていたせいで息が荒くなる。

『はぁ…はぁ…いきなり、何？』

豆「面と向かって話したくて。Aちゃんと」

『急にどうしたのよ』

そう言って背中を見せながら話していた一成が私の方を向いた。

豆「1回しか言わないからちゃんと聞いててね？Aちゃん、、、

･

･

･

･

･

･

好きです」

『へっ…？』

そんな事を言われるもんだから間抜けな声が出た。

いやいや、待って。

確か体育祭の時に一成はハチマキを交換したはずで…。

気になってるのはあの子の事なんじゃ…？

頭の中が整理出来ず、固まってしまう。

『いやっ、あの、ええっと…』

豆「僕が君の髪の毛を触るのも、一緒に自転車に乗って学校に行くのも全部Aちゃんがいい。だから、僕と付き合ってくれませんか？」

『…！？』

豆「Aちゃんはどう思ってるの？僕の事」

言葉に詰まった時、いつも行っていたあの教室での出来事を思い出した。

また、あの時みたいにお喋りしたい。

一成と一緒にいたい。

そう思うとﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙が溢れてきた。

豆「ちょ！大丈夫！？」

『ｸﾞｽﾝｯ…//本当に、鬱陶しいぐらい優しいんだからっ！…』

豆「あっ、ごめん…」

『謝らないでよっ…//
ほんとそーゆー所変わってないよね』

豆「そ、そうなのかな？」

『返事、もう決まってる…』

豆「…！」

･

･

･

･

･

『私も一成が大好きです…。
私と付き合ってください』